アルファベット(GOOGL)は10月25日、第3四半期決算を発表しました。
売上高は690億9000万ドルで収益は1株当たり1.06ドルでした。アナリストのコンセンサス予想は、売上高710億ドル、利益は1株当たり1.27ドルでしたので、いずれも下回ったことになります。
グーグルの広告収入は前年同期比2.5%増の544億8000万ドルにとどまり、予想の569億ドルを下回る結果となりました。YouTubeの広告収入は、予想の75億ドルに対し、実績は70億7000万ドルでした。Google Cloud Platformの売上は68億7000万ドルで、こちらは約67億ドルの予想を上回っています。
一般に、景気が軟化すると広告費は減少すると言われていますが、ディスプレイ広告やダイレクトレスポンス広告に比べて検索広告の方が景気後退の影響を受けにくいと見られていました。そのことが今年に入ってアルファベット株が約30%下落する一方で、メタ(META)が60%以上下落している理由とされていましたが、今回の結果はそんな検索広告にも影響が出ていることを示しているようです。
ルース・ポラットCFOは、「第3四半期の業績は、為替の影響を受けつつも、サーチの健全な基礎成長とクラウドの勢いを反映している」とし、「我々は、最優先の成長を促進するために、リソースの再編成に取り組んでいます」と述べています。
サンダー・ピチャイCEOは、決算発表の中で、「長期的に責任ある投資を行うことと、経済環境に対応することの両方に重点を置いている」と述べています。
業績が予想を大きく下回ったことによりアルファベットの株価は10月25日のアフターマーケットで急落、6.65%安の97.95ドルとなっています。
*過去記事はこちら アルファベット GOOGL