アップル(AAPL)が販売を開始したiPhone 14 の成功がアナリストの間で議論の的となっていることはこれまでお伝えしているとおりですが、このほどシティのアナリストがこの話題に加わり、株価と業績の両方について自信を持っていると述べています。
シティのアナリストであるジム・スバ氏はこのほど発表したリサーチノートの中で「メディアや投資家の懸念にもかかわらず、アップルが10月27日に行う決算報告について恐怖や懸念を抱いていない」と述べ、格付けを「買い」とし、目標株価を現在の株価より3割強高い185ドルに設定しています。
「アップル株は、これまでのところ前評判よりも良い業績、継続的な製品の発売、および平均販売価格(ASP)の高いiPhone 14 Proモデルに対する消費者の好みに関するポジティブなニュースの流れから、広い市場をわずかにアウトパフォームしている」とスバ氏は分析しています。
ドル高の問題はあるものの、「高価格帯のiPhone Proへのミックスシフトと、部品価格の下落(モバイルメモリのASPが約15%低下)、運賃の低下により、為替によるマージンの逆風を一部相殺できるだろう」と同氏は見ています。
このような考えを持つのはスバ氏だけではありません。キーバンクのアナリストであるブランドン・ニスペル氏は、顧客に人気の高価な携帯電話が、その価格によりiPhoneの四半期売上高に貢献するだろうと述べています。
この議論は、アップルの第3四半期の売上高830億ドルのうち、iPhoneの売上が約半分を占めていることから、重要視されています。ファクトセット調べではアナリストは現在、第4四半期の総売上高を890億ドル、iPhoneの売上高を434億ドルと予想しています。
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