テスラ 売られ過ぎでバウンスバックは近い?

テスラ(TSLA)の株価は、予想を下回る第3四半期の納品台数を同社が発表する直前の9月28日以来、25%も下落しています。10月11日も下落し、終値は2.9%安の216.5ドルとなりました。

ただ、ここに来て「deeply oversold」、大きく売られ過ぎではないかという意見が出てきています。市場において「売られ過ぎ」と言われる場合、事態が非常に悪く、下落の進行が早すぎることを意味します。多くの悪いニュースが株価に反映されて、売る人がいない状態になっていることから、通常株価はそこから反転することになります。

経済誌バロンズがテスラ株は200ドルまで下落する可能性をテクニカル分析から最近示唆するなど、株価はさらに下落する可能性はありますが、「売られ過ぎ」との声が出始めたことは株価の反転の時期が近いことが感じられます。

もうひとつ、過去のデータから株価のバウンスバックを予想する意見もあります。Bespoke Investment Groupが2010年以降のデータを調べたところ、テスラ株が7日間で20%以上下落した事例はこれまでに23件あったそうです。その下落後の株価の動向を調べたところ、次の1カ月、3カ月、6カ月でそれぞれ37%、84%、238%上昇していたことがわかったとBespokeは10月11日付けのレポートで明らかにしています。

ただ、だからと言ってこのデータを鵜呑みにしないようにBespokeは言っています。「過去の業績は将来の結果を保証するものではない」のはもちろんですが、「その時価総額を考えると、大数の法則により、テスラが過去に経験したものと同様のリターンを計上することはほぼ不可能だろう」と述べています。

確かにそれはそうで、もしデータ通りのことが起きると、テスラの時価総額は6ヶ月後に約2兆3000億ドルになり、現在時価総額でトップのアップル(APPL)に匹敵する規模になります。

株価の起爆剤になりそうな次の大きなイベントは10月19日に予定されている第3四半期の決算発表です。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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