市場の拡大予測による買い推奨でデックスコムが逆行高

米国市場全体が大きく下落した10月7日のマーケットで糖尿病患者向けの持続的グルコースモニタリングシステムのトップメーカーであるデックスコム(DXCM)が逆行高。一時10%を超える値上がりを見せたあと、終値は7.28%高の102.14ドルとなっています。

材料視されたのは、米国政府が運営するウェブサイトであるメディケア・メディケイド・サービスセンターに掲載された地域適用判定(LCD)案です。LCDとは、メディケア管理請負業者が、管轄内の特定の品目やサービスの適用範囲について、それが「合理的かつ必要」であるとみなされるかどうかに基づいて下す決定です。今回示されたのは素案ですが、もし、これが最終決定されると、基礎インスリン患者などに適用されることになります。

パイパー・サンドラーのアナリストであるマット・オブライエン氏は、このニュースを受けてデックスコムの「オーバーウエイト」の格付けを維持しつつ、目標株価を 110ドルから 120ドルに引き上げました。

最終決定にはまだ時間を要すると考えられるものの、もし今回の案が決定されると、米国における糖尿病患者向け持続的血糖値モニタリング(CGM)のアドレス可能な市場全体が2倍に拡大し、国内売上高がおよそ20億ドル増加すると推測しています。

同氏は、デックスコムが「今回の発表を受けて、糖尿病分野で最も高い倍率の銘柄の座を取り戻すだろう」と予想しています。

シュティフェルのアナリスト、マシュー・ブラックマン氏も同様の結論に達し、デックスコムの目標株価を112ドルから120ドルに引き上げ、「買い」の格付けを維持しています。

同氏は、このLCDが基礎インスリンユーザーのために、近い将来、CGMカバーのための「道を開くように見える」と述べています。同氏は、このニュースはデックスコムとそのライバルであるアボット・ラボラトリーズ(ABT)にとって「明白にポジティブな展開」だと見ています。

まだ最終決定ではないものの、長らくCGM技術のリーディングプロバイダーの1つであったデックスコムにとって、これは間違いなくポジティブな展開です。デックスコムの2021年通年の売上がおよそ25億ドルであることを考えると、市場が20億ドル拡大することは大きな意味を持ちます。

*過去記事はこちら「デックスコム DXCM

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