次のブルマーケットで大きな上昇が期待できるテック株3つ

米国市場は当面の間、厳しい状況が続くことが予想されます。しかし、それがいつまでも続くわけではないことは歴史が証明しているとおりです。時期は不明であるもののブルマーケットがやがてやってくることは間違いありません。その時に株価の大きな上昇が期待できる3つのテック株を選んでみました。

トレードデスク(TTD)

トレードデスクは、広告テクノロジー企業です。同社のバイサイド・プラットフォームは、マーケターがデジタルチャネルでターゲット広告キャンペーンを計画、測定、最適化するのを支援します。

デジタル広告最大手のアルファベット(GOOGL)が反トラスト法上の監視を受けているのと比べて、トレードデスクはそのコンテンツの中立性により、高い評価を得ています。

同社のプラットフォームは独立系で、同社はウェブプロパティを所有していないため、広告バイヤーを特定のインベントリーに誘導するインセンティブがありません。Google検索とYouTubeを所有するアルファベットは同じことを主張することができず、中立性はトレードデスクにとって大きな強みとなっています。

この強みが評価され、トレードデスクは、ショッパー・マーケティングのウォルマート、コネクテッドTV広告のウォルト・ディズニーなど、主要な広告業界でパートナーを獲得しています。

その結果、トレードデスクは業界で最も人気のある独立したバイサイドプラットフォームとなっており、その規模が大きな利点となっています。

同社のプラットフォームでは毎秒1,300万件以上の広告機会を見ており、キャンペーンごとに多くのデータが生成されるため、同社の人工知能エンジンはマーケティング担当者にポジティブな結果をもたらすことができるように少しずつ改良されています。

トレードデスクの昨年度の売上高は34%増の14億ドル、フリーキャッシュフローは70%増の4億7600万ドルに達しました。しかし、世界の広告費は急速に1兆ドルの規模に近づいていることを考えると同社の成長の余地は十分にあります。

現在、株価は売上高の20倍程度となっており、過去3年間の平均の30倍と比べるとかなり安くなっています。同社が広告バイヤーのための独立したトッププラットフォームとしての地位を確立し、その機会を活用する好位置につけていることを考えると次のブルマーケットの到来で株価は大きく上昇することが期待できます。

*過去記事はこちら トレードデスク TTD

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)

サイバーセキュリティの強化は現代の企業にとって手を抜くことができない分野です。エンドポイントセキュリティのリーディングカンパニーであるクラウドストライクのクラウドベースのシステムは、エンドポイントデバイスへの侵入を根本から阻止するように設計されており、ハッキング、ランサムウェア攻撃、データ流出といったトラブルから身を守りたい企業のニーズに十分に応えることできます。

同社の多角的な戦略は、ローカルの「エージェント」が多くの単純なタスクを処理する一方で、より高度でデータ量の多い問題をThreat Graphに転送し、分析と対処を行うというものです。

クラウドストライクは、プロセスの中核に人工知能を据えており、次の攻撃をより迅速に阻止するのに役立っています。実際、クラウドストライクは毎週何兆もの価値の高いデータポイントを分析し、数分から数秒のうちに侵害を無効化することが可能になっています。

同社の業績は好調です。7月31日に終了した2023年度第2四半期の売上高は前年同期比58%増、サブスクリプション収入は60%増となりました。同時に、年間経常売上も59%増えました。同社はまだ黒字ではありませんが、営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがともに前年同期比約2倍と好調で、黒字化は時間の問題であると思われます。

また、第2四半期の新規顧客数は、前年同期比51%増の1,741社となり、合計で19,686社となりました。さらに、5つ以上、6つ以上、7つ以上のモジュールを採用している顧客はそれぞれ59%、36%、20%となり、ユーザーとクラウドストライクの関係は広がっています。

クラウドストライクの株価は現在、来年の売上高の13倍で、ここ数年で最も低い倍率となっています。

同社は経済的な逆風が吹くなかでも目覚ましい収益成長を遂げていることから、経済が回復すれば、クラウドストライクの株価は勢いよく回復する可能性が高いと考えられます。

*過去記事はこちら クラウドストライク CRWD

データドッグ(DDOG)

データドッグは、クラウドを利用して企業をよりスマートにする企業です。その絶え間なく拡大するプラットフォームは、企業の情報システム部門がクラウドサービスを監視するための監視・分析ツールを提供し、顧客の数を増やしています。

同社の統合ソフトウェアは、クラウドシステム、サーバー、データベース、ツール、サービス、アプリを監視し、監視サービスとリアルタイム分析の組み合わせにより、問題を発見するだけでなく、問題の再発を防ぐことも可能です。

データドッグは、ITコンサルタント会社ガートナーが発行している市場調査レポートであるマジック・クアドラントで、2022年のアプリケーション・パフォーマンス・モニタリングと観測可能性におけるリーダーとして認められているほど、その優れた能力を発揮しています。

第2四半期、データドッグは前年同期比74%の売上成長を達成し、前年同期の67%成長から加速しています。同社はまだ利益を上げていませんが、強力かつ成長するフリー・キャッシュ・フローを生み出しています。赤字は減価償却費を含む非現金項目の結果であり、黒字化は目前であると思われます。

顧客数の増加も好調で、第2四半期には前年比で29%増加しました。企業顧客の数はさらに急速に増加しており、年間経常売上が10万ドルの顧客は54%増加しました。さらに、データドッグのドルベースの純売上維持率に見られるように、既存顧客の消費は増え続けており、過去5年間の四半期ごとに130%以上を記録しています。

現在、データドッグの株価は来年の売上高の13倍で売られており、ここ数年で最低の倍率で取引されています。

デジタルトランスフォーメーションとクラウドコンピューティングへの移行がデータドッグの成長を後押ししていることから、上記の2銘柄と同じく、データドッグもブルマーケットの到来となれば株価の大きな上昇が期待できます。

*過去記事はこちら データドッグ DDOG

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG