iPhone14の販売が好調なことは昨日お伝えした通りですが「アップル iPhone14の人気は上位機種に集中」、ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏も需要が好調であることを認めています。
米国の経済誌バロンズのインタビューで同氏が語ったところでは、この好調ぶりはハッピーサプライズであり、現在のマクロ経済的な背景を考えると、「(アップルは)供給の問題ではなく、需要の問題を抱えることになると考えられていたが、今、(アップルは)多くの人が思っていたのと逆の状態になっている」と述べています。
「このペースでは、11月中旬までにアップルストアやウェブサイト上に最小限の在庫しかなくなることになる」とアイブス氏は述べ、「だからアップルは、ホリデーシーズン中にかなりの需要になる可能性があるものを満たすために、今後3〜4週間でProの供給を大幅に増加させなければならないだろう」と予想しています。
多くの人が記録的な高インフレに苦しんでいる時に、ハイエンド携帯電話の人気は驚きですが、それでも購入客の人気は価格1000ドルのiPhone 14 Proに集中しています。
アイブズ氏は、その理由の1つとして、iPhone 14 Proのモデルがベースモデルと比べて、カメラが改良されるなど、進化していることを挙げています。また、iPhoneの新機種の購入によるアップグレードをしばらくしていないユーザーも多く、キャリアのキャンペーンも十分な動機付けになったとも述べています。
「我々の試算では、全世界のiPhoneユーザー10億人のうち、2億4000万人が38ヶ月以上アップグレードしていないことになる。つまり、全体的なアップグレードという点だけでも、かなりの需要が溜まっている」と同氏は見ています。
また、ベライゾンやT-モバイルUSといったキャリアが下取りキャンペーンを行っているため、「経済的には、ベースモデルよりもProを購入する方がずっと理にかなっている」とアイブス氏は述べ、下取りキャンペーンをすべて合わせると、Proモデルを購入する方が得になると見ています。
今回のiPhone 14 Pro人気は、アップルと同社の株価のプラス材料になるとアイブス氏は見ており、格付けをアウトパフォームとし、目標株価を現在の157ドルより40%高い220ドルに設定しています。
*過去記事はこちら アップル AAPL