ブロック アナリストがダブルダウングレード

エバーコアISIのアナリスト、David Togut氏は9月14日、ブロック(SQ)の格付けを「アウトパフォーム」から「アンダーパフォーム」へと一気に2段階引き下げ、目標株価も120ドルから55ドルへと大きく引き下げました。

同氏はそのリサーチノートにおいて「競争の激化、信用収縮、マクロ経済の成長鈍化が予想される」ことを理由に格下げを行ったとしています。

同氏は、Blockの主要事業である販売者向け業務、AfterPay、Cash Appの3つの事業で問題が発生すると見ており、2023年の粗利益予想を9%減の70億ドルに引き下げました。

Togut氏は、販売者向け業務で、数量と売上の伸びが競合他社に遅れをとっていると見ています。景気が後退に向かった場合に個人消費が鈍化すれば、これがさらに厳しくなる可能性があると同氏は考えています。

また、Buy Now, Pay Later(今すぐ買って、後で払う)市場でも競争が激しくなっていると同氏は見ています。ペイパル・ホールディングス(PYPL)とアップル(AAPL)の新サービスはブロックに「大きなリスク」をもたらし、ブロックの市場シェアを侵食し続ける可能性があるとしています。

Cash Appについては、「顧客獲得コスト(10ドル)が低く、マネタイズ率や流入額が上昇しているにもかかわらず、Cash Appの収益性は依然として低い」とその問題点を指摘しています。

ブロックの9月14日の株価は、市場全体が上昇しているにもかかわらず、約3%安となっています。ブロックの株価は今年に入って60%近くダウンと大きく下落していますが、ほとんどのアナリストは強気で、72%がまだ買いとしています。しかし、同社の第2四半期決算を受けて、目標株価は下がってきています。

*過去記事はこちら ブロック SQ

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