テスラ 次の主戦場は低価格EV

テスラ(TSLA)の投資家向け広報責任者であるMartin Viecha氏が、ゴールドマン・サックス主催の会議イベントにおいて、コストの削減と低価格の電気自動車の販売が目前に迫っている旨を語って注目されています。

新しい工場が高い生産率で稼働することで、コストが長期的に低下することになると同氏は予想しています。また、自動車産業全体を長年苦しめてきたサプライチェーンの問題も軽減されつつあり、半導体とバッテリーセルにおける制約が緩和されつつあることも同氏は明らかにしています。

コストの低減は、テスラが低価格のEVを生産することを可能にし、モデルS、X、3、Y以外の製品ラインを拡大することにつながります。

テスラの第2四半期における車両の平均価格は約57,000ドルで、前年同期比で約13%上昇しています。米国の平均的な自動車はおよそ4万5000ドルで販売されており、テスラの現在の価格は高級車に分類されます。

新車の大半は3万ドルから4万ドルの間で価格で売られており、低価格のEVを販売することになれば、テスラの対応可能な市場を大きく拡大することになります。

フューチャーファンド・アクティブETF(FFND)の共同創設者であるゲイリー・ブラック氏は、「2023年はサイトラックが最優先事項だ」と述べています。テスラが2023年初頭に出荷を予定している「サイバートラック」をブラック氏は短縮してサイトラックと呼んでいます。サイバートラックは2019年に発表され、すでに数十万件の予約が入っているそうですが、まだ発売には至っていません。

ブラック氏は低価格のテスラEVが早ければ2024年にも道路を走る可能性があると考えています。「テスラはBYDに対抗するために、手頃な価格のモデルを必要としている」と同氏は指摘しています。

BYDは2023年に約240万台の電気自動車を出荷したいとしており、3万2000ドル以下から購入できるEVモデルを数種類用意しています。

BYDが2023年に240万台の電気自動車を販売すれば、テスラを抜いて首位に立つ可能性があります。ウォール街では、2023年のテスラの販売台数を約200万台と想定しています。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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