クラウドストライク 売上と見通しが予想を上回る第2四半期決算を発表

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)は8月30日のマーケット終了後に第2四半期決算を発表しました。

7月31日に終了した第2四半期の売上高は5億3520万ドルで、前年同期比58%増、同社のガイダンス範囲である5億1270万ドル〜5億1680万ドルとアナリストのコンセンサス予想の5億1500万ドルの両方を上回っています。

調整後ベースの1株当たり利益は36セントで、会社予想の27~28セントとコンセンサス予想の28セントの両方を上回りました。一般に認められた会計基準では、4930万ドル(1株当たり21セント)の損失を出しましたが、前年同期の5730万ドル(1株当たり25セント)の損失からは縮小しています。

年間経常収益(ARR)は、サブスクリプションに基づく売上の見込みを示すSaaSの指標で、前年同期から59%増の21億4000万ドルに達しました。当四半期に1741の新規顧客が純増し、顧客総数は19686に達しました。これは前年同期比51%の増加です。

クラウドストライクのCEOであるジョージ・カーツ氏は声明の中で、「マクロ経済状況に対応するため、企業は投資を優先し、より少ない時間、リソース、低い総所有コストでより良い保護を実現するために、信頼できるセキュリティパートナーとの標準化を求めています」と述べています。

第3四半期となる10月期の売上高は5億6910万ドル〜5億7590万ドル、非GAAPベースの利益は1株当たり30セント〜32セントになると同社は予想しています。ファクトセットが調査したアナリストの予測では、売上高5億6920万ドルに対して1株当たり利益は29セントとなっていました。

1月末締めとなる通期業績については、売上高を前回予想の22億ドルから22億2300万ドルへと上方修正しました。非GAAPベースの通期利益は、前回予想の1株当たり1.18~1.22ドルから、1株当たり1.31~1.33ドルに増加すると見ています。アナリストのコンセンサス予想では、売上高22億1,000万ドルで、1株当たり利益1.22ドルと予想されていました。

最高財務責任者であるBurt Podbere氏は声明の中で、「当社は2023年度のガイダンスを引き上げていますが、これは当社の技術の優位性と業界の強い追い風を、現在のマクロ経済状況に対する現実的な見方と組み合わせて反映したものです」と述べています。

決算説明のための電話会議でジョージ・カーツCEOは、同社のファルコン・セキュリティプラットフォームのモジュールをより多く採用し、クラウドベースの1つのプラットフォームの下でセキュリティを構築しようとしている顧客が成長を牽引しており、「このことが、市場における他社との差別化につながり、現在のマクロ環境においても継続的な成功につながると考えています」とアナリストに語っています。

5モジュール以上、6モジュール以上、7モジュール以上使用している顧客の数はそれぞれ59%、6%、26%増加したそうで、「これは、前年比70%、84%、105%の増加である」とカーツ氏は述べています。

CFOのBurt Podbere氏も電話会議で、ファルコンに対する需要は 「非常に強い」ままであると述べています。

また、「ボトムラインでは、2023会計年度のガイダンスも引き上げ、ガイダンスが反映しているように、事業への投資を継続しながら、年間非GAAP営業利益率のレバレッジを実現することに引き続き取り組んでいます」とし、「年間30%以上のフリーキャッシュフローマージンを達成することに引き続き尽力します」とPodbere氏は述べています。

今回の決算発表の内容は業績、見通しともにアナリストのコンセンサス予想を上回りましたが、発表後のアフターマーケットで株価は微減と市場はほとんど反応していません。クラウドストライクの株価は年初来で3%の減と大きく下落した銘柄が目立つグロース株の中ではその強さが際立っています。

*過去記事はこちら クラウドストライク CRWD

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