クラウドベースのデータウェアハウス会社、スノーフレーク(SNOW)が予想を上回る第2四半期決算を発表し、通期ガイダンスを引き上げたことを受けて8月24日のアフターマーケットで18%近く上昇しています。
スノーフレークの7月期の売上高は、前年同期比83%増の4億9720万ドルで、4億6750万ドルのアナリストのコンセンサス予想を上回りました。製品売上は4億6630万ドルで83%増、会社予想の4億3500万ドル〜4億4000万ドルを上回りました。非GAAPベースの営業利益率は4%で、会社予想のマイナス2%を大きく上回りました。調整後のフリーキャッシュフローは5,860万ドルで、マージンは12%でした。同四半期のGAAPベースの損失は1株当たり70セントとなっています。
契約済みであるもののまだ完了していない仕事の指標である履行義務残は27億ドルで78%増。リピートビジネスの指標となるネット・リテンション・レートは171%増でした。スノーフレークによれば、現在の顧客総数は6,808社で、このうち246社の売上高が100万ドル以上となっています。
第3四半期の製品売上は5億ドル〜5億500万ドルで、60%〜62%の増加、営業利益率は2%と予測しています。
通期の製品売上は、67%〜68%増の19億500万ドル〜19億1500万ドル、製品売上総利益率は75%、営業利益率は2%、調整フリーキャッシュフロー利益率は17%になると見ています。従来のガイダンスでは、製品売上は18億8,500万ドル〜19億米ドルとなっていました。
今回の発表をアナリストは高く評価しており、エバーコア ISIのアナリストであるKirk Materne氏は、リサーチノートに「スノーフレークは、売上、営業利益率、キャッシュフローベースで非常に強いビートを達成し、ビジネスモデルの堅牢性を実証した」と書いています。
シティのTyler Radke氏も同様に、「不安定なマクロ経済環境にもかかわらず、同社はこれまでよりも優れた実行と予測を行っているように見える」と評価し、弱気のセンチメントに支配されている現在の市場を考えるとスノーフレークの株価が大きく上昇する可能性があることを指摘しています。
*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW