パランティア 9月期および通期のガイダンスが予想を下回り13%下落

データ分析ソフトウェアのパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価は、政府機関や海外の顧客からの需要が弱まる中、9月期および通期のガイダンスがウォール街の予想を下回ったことで8月8日の市場で13%下落しました。

同社が発表した第2四半期の売上高は、4億7300万ドルで、前年同期比26%増となり、会社目標の4億7000万ドルとアナリストのコンセンサスである4億6600万ドルを上回りました。

パランティアによると、商用収入は前年比46%増で、米国の商用収入は120%増。米国政府の売上は27%増、米国全体の売上は45%増の2億9000万ドルでした。

これまでの開示にもとづくと、当四半期の海外売上高は前年同期比わずか4%増の1億8,300万ドル、米 国政府収入全体では13%増となります。3月期は、商用収入が54%増、政府系収入が16%増となっていました。

パランティアによると、第2四半期の調整後営業利益は1億800万ドルで、マージンは23%となり、同社が目標としていた20%を上回りました。調整後のフリーキャッシュフローは6100万ドルで、ウォール街のコンセンサス予想である8200万ドルを下回る結果となりました。

これは、同社の投資ポートフォリオ(主に、特別目的買収会社との合併により上場した企業のPIPE(プライベート・インベストメント・イン・パブリック・エクイティ)への出資)が1株当たり4セントの損失を計上したことを主因としています。現在、パランティアはSPAC投資プログラムを停止しています。

同社によると、当四半期は、米国の顧客からの5億8800万ドルを含む、契約総額7億9200万ドルの新規ビジネスを成立させたとのことです。米国の顧客数は34社から119社へと1年前より250%増加したそうです。

パランティアの最高財務責任者(CFO)であるデビッド・グレイザー氏はインタビューで、現在の世界的な地政学的・マクロ経済的な不確実性は、「長期的には当社にとって例外的に良い方向に並ぶ」と述べましたが、同社は政府系顧客からの「非常に大きな案件を追い求めている」ものの、これらのプロジェクトの多くは「我々が望むよりもタイミングが不確かだ」とビジネスの不安定性を認めています。

グレイザー氏は、国際事業がドル高の影響を受けたと語りましが、為替調整後の数字は示しませんでした。さらに、ドル高の結果、ヨーロッパでのビジネスが減速しており、「アップセルがより困難になっている」と述べています。

第3四半期について、パランティアは売上高を4億7400万ドル〜4億7500万ドル、営業利益を5400万ドル〜5500万ドルと見ており、ウォール街のコンセンサス予想である売上高5億ドル、非GAAP営業利益1億4500万ドルを下回る見込みです。

通期については、売上高を19億ドル〜19億200万ドル、調整後の営業利益を3億4100万ドル〜3億4300万ドルと予想しており、アナリストのコンセンサス予想の売上高19億6000万ドル、非GAAPベースの営業利益5億3100万ドルをこちらも下回りました。

新しいガイダンスは、通年で23%の成長を意味しますが、これまでパランティアは2025年までの年間成長率を30%以上と予想していました。グレイザー氏はこの日、以前の予測を繰り返すことはないことを確認しています。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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