7月28日のマーケット終了後に第2四半期決算を発表したアマゾン(AMZN)の株価がアフターマーケットで13.55%高となりました。
第2四半期の売上高は7%増の1212億ドルで、ウォール街の予想1193億ドルを上回り、同社のガイダンス範囲である1160億ドル〜121億ドルの上限も上回りました。同社は、不利な為替レートによる36億ドルの逆風を調整すれば、同四半期の売上高は10%増加しただろうと述べています。
同四半期の営業利益は33億ドルで、同社が目標としていた10億ドルの損失〜30億ドルの利益までの範囲の上限を上回りました。
GAAPベースでは、電気トラックメーカーのリヴィアン・オートモーティブ(RIVN)の株式に関する39億ドルの株式評価損を営業外費用で計上したため、20億ドルの損失(1株20セント)となりました。ウォール街では1株当たり14セントの利益を予想していましたが、その予想がリヴィアン株の損失を織り込んだものだっだかは定かでありません。
「燃料費、エネルギー費、輸送費のインフレ圧力が続いているものの、前四半期に言及した、よりコントロールしやすいコスト、特にフルフィルメントネットワークの生産性向上については前進している」と、CEOのアンディ・ジャシー氏は声明で述べています。
同社のクラウドコンピューティング部門であるアマゾン・ウエブ・サービス(AWS)の売上高は、ウォール街の予想通り33%増の197億ドルでした。
オンラインストアの売上高は予想よりやや軟調で、4%減の509億ドルでしたが、為替調整後の売上高は横ばいでしたた。実店舗の売上は12%増加し、47億ドルとなりました。サードパーティ・セラーのサービス売上は、9%増の274億ドルでした。サブスクリプションサービスの売上は87億ドルで、10%増加。広告収入は18%増の88億ドルとなっています。
当四半期の製品売上高は、2.4%減の566億ドル。サービス売上は647億ドルで、17%増となっています。
第3四半期について、アマゾンは売上高を1,250億ドルから1,300億ドルと予想しており、中間値ではウォール街のコンセンサスである1,267億ドルをわずかに上回っています。営業利益はゼロから35億ドルで、コンセンサスの44億ドルを下回ると見ています。
アマゾンのCFOであるブライアン・オルサフスキー氏は、アナリストとの電話会議で、この収益予想には為替の逆風による4%ポイント近いマイナスが含まれていると述べています。
オルサフスキー氏は、2022年の設備投資額は昨年の600億ドルからわずかに増加するものの、その比率は若干異なると述べています。同氏によると、技術インフラへの支出は、昨年の40%から今年は半分強になるとのことです。
同氏は、フルフィルメントと輸送関連の資本支出は、いずれも2022年は2021年よりも減少すると予想しています。オルサフスキー氏はまた、第3四半期も燃料費、電気代、輸送費の上昇によるインフレ圧力が続くと予想していると述べています。
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