iPhoneの好調な販売により、アップル(AAPL)は2022年4~6月期決算で予想を上回る売上と利益を達成しました。発表後の時間外取引で株式は3%高で取引されています。
同社の第3四半期の売上高は830億ドル、1株当たりの利益は1.20ドルで、アナリストのコンセンサス予想(827億ドル、1.16ドル)を上回りました。サプライチェーンの問題が懸念されましたが、iPhoneの売上は407億ドルで、予想を20億ドル近く上回り、前年同期比3%増となりました。
一方、パソコンのMacの売上は予想を下回りました。iPadの売上は72億ドルで、2%減少しましたが、コンセンサス予想を4億ドルほど上回りました。
ティム・クックCEOはアナリストとの電話会議で、当四半期における供給制約による売上への影響は、予想の範囲である40億ドル〜80億ドルをわずかに下回ったものの、それでもMacとiPadの両方の売上に影響を与えたと述べています。
ウェアラブル、ホーム、アクセサリー部門の売上高は81億ドルで、8%減、同じく予想を4億ドルほど下回りました。サービスの売上は196億ドルで、12%増で予想通りでした。CFOであるルカ・マエストリ氏は、電話会議で、プラットフォーム全体の有料会員数が現在8億6000万人を超え、過去12カ月間で1億6000万人増加したと述べています。
アップルはこの四半期に普通株式を買い戻すために217億ドルを費やし、現在約600億ドルのネットキャッシュを保有しているとのことです。
マエストリ氏によると、アップルは9月期の売上が、600ベーシスポイントの為替逆風にもかかわらず、6月期から加速すると見込んでいるとのことです。しかし、売上総利益率は6月期の43.3%から41.5%〜42.5%に低下すると見ており、この低下は為替とプロダクトミックスの両要因を反映しているとマエストリ氏は述べています。また、マクロ経済と為替の両要因により、9月期はサービスの成長が減速する見込みであるとも述べています。
また、マエストリ氏は、供給制約の影響は6月期よりも9月期の方が小さくなるはずだとも述べています。
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