Googleの親会社、アルファベット(GOOGL)は7月26日、第2四半期決算を発表しました。
第2四半期の売上高は、前年同期比13%増の696億9000万ドル。純利益は160億ドルで、1株当たりの利益は1.21ドルでした。
調査会社ファクトセットによると、ウォール街のアナリストは、売上高698億7000万ドル、1株当たり利益は1.27ドルと予測していました。
また、営業利益は194億ドルで、予想の201億4000万ドルを下回っています。
Googleの広告収入は、四半期で約12%増の562億9000万ドルとなり、予想の558億9000万ドルを上回りました。YouTubeの広告収入は4.8%増の73億4000万ドル。Google Cloudの売上は前年同期比36%増の62億8000万ドルに跳ね上がっています。
スンダー・ピチャイCEOは、同社の業績は検索とクラウドが牽引したとし、「AIとコンピューティングに長年かけて行ってきた投資は、当社のサービスを消費者にとって特に価値のあるものにし、あらゆる規模の企業にとって非常に有効なものにしています。私たちは長期的に深いコンピュータサイエンスに責任を持って投資し続けます」と述べています。
インターネット検索、ナビゲーション、ビデオストリーミングの各市場で圧倒的なシェアを誇るGoogleは、オンライン広告の強さを示す代表的な指標とみなされています。先に四半期決算を発表したツイッター(TWTR)、スナップ(SNAP)が広告事業の不振で大きく株価を下げていただけに、その悪い流れがアルファベットにも影響を与えるのではないかと投資家は不安視していました。
しかし、上記のように売上高、EPSがアナリスト予想を下回ったにもかかわらず、株価は決算発表後のアフターマーケットで3%高の108.25ドルと上昇しています。
どうやら投資家はデジタル広告の大きな落ち込みを覚悟していたようですが、広告収入が逆に増加したことやGoogle Cloudの売上が大きく増えたことを好感して買いに動いているもようです。
Googleはネット検索の結果に関係する内容を表示する検索連動型広告を展開し、広告効果が高いことから企業が支出を絞り込んだ影響が小さかったと見られます。
アルファベットの決算発表の影響か、同じように広告効果が高いと言われる広告事業を展開し、クラウドコンピューティング業界ではトップを走るアマゾン(AMZN)の株価も時間外で上昇に転じています。
*過去記事はこちら アルファベット GOOGL