アップスタートが未監査の決算速報を発表し、株価は時間外で急落

アップスタート・ホールディングスは7月7日、2022年6月30日までの第2四半期の未監査決算(速報値)を発表しました。また、アップスタートは、2022年度第2四半期の最終事業および財務結果を、2022年8月8日(月)の市場終了後に発表する予定であることも明らかにしています。

速報によれば、2022年第2四半期の売上高は約2億2,800万ドルの見込み。従来は2億9,500万ドル~3億500万ドルとガイダンスしていました。

貢献利益率は約47%と予想、前回予想では約45%としていました。

当期純利益(損失)は、従来予想の-400万ドル~0ドルから、-3100万ドル~-2700万ドルの範囲となる見込みです。

アップスタートの共同創業者兼CEOのデイブ・ジルーアード氏は、「インフレと景気後退への懸念から金利が上昇し、銀行と資本市場は慎重な姿勢をとっています。当社の売上は、2つの要因からほぼ等しくマイナスの影響を受けています。第一に、金融機関や資本市場参加者のマクロ経済に対する懸念が主因で、当社の市場は資金繰りに窮しています。第二に、第2四半期に、バランスシートのローンを現金に換える措置をとりましたが、金利が急速に上昇する環境であったため、売上にマイナスの影響を与えました」と述べています。

また、「第2四半期には、ユニットエコノミクスを改善し、ローン組成量が減少しても、プラスのキャッシュフローが継続するよう方向づけました。固定費が少ないため、約8億ドルの使途不指定の現金残高を増やし続けるとともに、アップスタート株の買い戻しを適宜続けていく予定です。最後に、採用を重要な分野に限定していますが、モデルと製品への投資を続けており、アップスタートはこのサイクルからより強力な企業として生まれ変わると確信しています」とも述べています。

アップスタートのCFOであるサンジェイ・ダッタ氏は、「激動の経済にもかかわらず、アップスタートが提供するローンは例外的に好調な業績を上げています。当社のプラットフォームを通じて促進され、60以上の銀行や信用組合のパートナーが保有するローンについては、2018年のプログラム開始以来、平均リターンは常に期待値に達しているか、それを上回っています」と述べ、

「ノンバンク機関が購入したローンについては、2018年から2020年までのすべてのヴィンテージが大幅な超過リターンを実現し、2021年のヴィンテージは損失予想から100ベーシスポイント以内となっています。最後に、私たちのモデルは経済状況にうまく適合していると考えており、現在10%を超えるリターンを目標としています」と結んでいます。

この発表を受け、アップスタートの株価は7月7日のアフターマーケットで18%近く下落しています。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

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