台湾を拠点となる著名ハードウェア・アナリストのミンチー・クオ氏が、クアルコム(QCOM)が2023年のiPhone向けモデム供給の100%を押さえるだろうと述べたことで、クアルコムの株価が急騰しました。6月28日の終値は3.48%増の131.6ドルとなっています。
同氏によれば、アップル(AAPL)が自社で進めていたiPhone向けモデムチップの開発が「失敗した可能性がある」とのことで、クアルコムが2023年後半に発売されるiPhoneの5Gチップの独占サプライヤーであり続けると予想しています。
同氏がツイッターに書き込んだ内容によれば、クアルコム社自身の予測は2023年のシェアは20%と見ているそうで、もし100%を握ることになれば、2023年下半期と2024年上半期のクアルコムの売上と利益は、「コンセンサス予想を上回る可能性が高い」との見方を示しています。
同氏は、アップルが5Gモデムチップの開発を続けると見ていますが、「アップルが成功してクアルコムQに取って代わることができる頃には、クアルコムの他の新規事業はiPhone 5Gチップの受注を失うことによる悪影響を大幅に相殺するほど成長しているはずだ」と述べています。
*過去記事「クアルコム アップル、サムスンにおけるシェア拡大に期待」