ソフトウェア大手のオラクル（ORCL）は6月13日、5月31日に終了した第4四半期決算を発表しました。売上高、調整後利益ともに予想を上回り、来年度についても力強いガイダンスを発表しました。株式は6月13日のアフターマーケットで14％増の73ドルと急騰しています。
第4四半期の売上高は5.5％増の118億ドルで、アナリストの平均予想117億ドルを上回りました。この結果、オラクルは8四半期連続で前年同期比増収を達成しました。一部項目を除いた利益は、平均予想の1.38ドルに対し、1.54ドルとなりました。
一般に公正妥当と認められた会計原則（GAAP）に基づくと、1株当たり1.16ドルの収益となり、目標範囲である1.35ドルから1.39ドルを下回る結果となりました。
クラウドの総売上高は19％増の29億ドル、為替調整後では22％増となりました。同社はデータベースとアプリケーションの両事業の顧客をクラウドに移行させることに力を入れており、アマゾンのAWSやマイクロソフトの Azureと顧客獲得競争をしているオラクル・クラウド・インフラストラクチャー事業も拡大しています。
インフラストラクチャーのクラウド売上高は36％増、為替調整後では39％増となりました。同社の大企業向け基幹業務ソフトのクラウド版であるFusion ERPは20％増、為替調整後で23％増、中小企業を対象とするNetSuite ERPは27％増、為替調整後で30％の増収となっています。
オラクルの最高経営責任者（CEO）であるサフラ・カッツ氏は、13日の声明で、「クラウドインフラ事業の高い成長率と、新たに買収したサーナー・アプリケーション事業の組み合わせにより、オラクルは今後数四半期にわたって輝かしい売上成長を実現する立場にある」と述べています。