以前は待ち遠しかった週明けのマーケットが、今はやって来て欲しくないものに変わった人も多いと思われる昨今ですが(そう、私もその1人です)、以下の5つのポイントを心に留めておけば、動揺せず心の平安を保つことができるという記事をモトリーフールが掲載していますので、ご紹介します。
現在の下落は一時的な外部要因によるもの
今日、投資家が最も懸念しているのは、高いインフレ率です。そして、インフレを沈静化するために金利を引き上げれば、景気後退につながるという考えです。
今日、インフレの高まりは、特に小売業にとって厳しいものであることが証明されています。ターゲット(TGT)、アマゾン(AMZN)、ウォールマート(WMT) などの大手企業は、物価の上昇に苦しんでいます。インフレ率の上昇が収益を圧迫しているため、これらの企業の株価は下がっています。そして、インフレと利上げへの懸念という環境は、市場全体の下落につながっています。
しかし、高インフレと経済的な苦境は一時的な問題です。しかも、外的なものであり、企業が今対処している問題です。これらの問題は永遠に続くわけではありません。そして、外的なものであるため、企業のビジネスの弱さを反映するものでもありません。
強力なビジネスを持つ企業はいずれ回復する
先に述べたとおり、現在、株価が大きく下落していたとしてもそれはその企業のビジネスの弱さを示すものではなく、ある種のビジネスについては、長期的な展望を変える必要はありません。
現在、ターゲットの買い物客は、アパレルのような利益率の高い商品ではなく、生活必需品を買いに来ています。しかし、重要なのは、彼らがターゲットで買い物をすることに変わりはないということです。
医療機器メーカーであるストライカー(SKY)は、原材料不足によるインフレ圧力が年内いっぱい続くと予想しています。しかし、第4四半期の決算説明会で、ストライカーはこう述べています。「当社製品に対するベーシックな需要は引き続き堅調であると確信している」。
強力なインフラ、困難な時期を乗り切るためのキャッシュレベル、そして将来的に製品を買ってくれる顧客がいる企業は、いずれ回復します。
現在の下落は買い場
この数週間、多くの企業が株価を下げています。しかし、その中には、業績が悪化した企業も、力強い成長を続けている企業も一緒に玉石混合で下げています。
だからこそ、今の状況は買い場と言っても良いかもしれません。業績が好調で将来性が明るい会社は、長期的に他社をアウトパフォームする株価のパーフォマンスを見せる可能性が高いと思われます。
今インフレで苦しんでいる企業も、今の外的問題が収まれば、業績と株価は回復するはずです。つまり、今がそういう優良株を買いに行くチャンスなのです。
売らなければ損はしない
今日、自分のポートフォリオを調べてみて、昨年秋との差に愕然としている人も多いかと思われます。そして、考えがちです。投資額の多くを失ってしまったと。しかし、常に覚えておきたいのは、「売らなければ損をしたことにはならない」ということです。
市場の低迷期は、売るには最悪のタイミングです。このような難しい局面では、冷静になり、ポートフォリオにある特定の銘柄に投資した理由を考え、その要素がおそらく変わっていないことを思い出すことが重要です。
マーケットリーダーであったり、顧客との強固な関係を築いている企業であれば、今日の外圧によってそれが変わることはないでしょう。今は、自分が信じている会社にしがみつくのが一番です。
株式市場は必ず回復する
株式投資において重要なことは、すべての銘柄で勝てるとは限らないということです。これは、市場が急騰しても急落しても同じことです。投資は常に一定のリスクを伴います。
そのために、業種を分散させ、時間をかけて多くの銘柄から構成するポートフォリオを作るのがいいと言われています。そうすれば、一部の企業への依存を減らすことができ、リスクも低くなります。全体として、実績のある強い企業に投資することが、長期的な成功につながります。
今日の状況は悪く見えるかもしれませんが、過去の歴史は市場の暴落というもっと悪い状況があったことを教えてくれます。そして、もうひとつ歴史が示していることは、そのような暴落から市場が回復してきたことです。株式市場は最終的に回復し、上昇することを歴史は教えてくれています。