アップスタート・ホールディングス(UPST)の株価は5月20日、アナリストの目標株価引下げで大きく下落しました。5月20日の終値は13.34%減の44.7ドルでした。
ウェドブッシュのアナリスト、David Chiaverini氏は、「アンダーパフォーム」の格付けを維持しつつ、目標株価を20ドルから15ドルに引き下げたことを明らかにしました。同氏は1週間前にアップスタートの目標株価を35ドルから20ドルに引下げたばかりでした。
クロール債券格付け会社(KBRA)が分析・格付けしているアップスタートの最近の証券化信託の延滞・損失傾向が、KBRAの基本シナリオより悪化し続けていることを同氏は引下げの理由としています。
同氏は、5月20日付けのレポートで、アップスタートがスポンサーとなっている新しい資産担保証券化において、KBRAが損失予想を引き上げたことを指摘しています。
アップスタートはAIを使って、「真のリスクに基づく楽な与信を可能にする」消費者金融プラットフォームであり、クレジットスコアのような従来の方法を大幅に改善した自社製の信用貸付モデルを構築したことを売りにしています。そのため、アップスタートが引き受けたローンの信用力が低迷し続ければ、このモデルへの不信を招き、同社にとって非常に不利になります。
損失率が上昇し続ければ、投資家はこれ以上融資を受けたがらないと予想されるため、今後の動向が注目されます。
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