アナリストによるエヌビディア(NVDA)の目標株価の引下げが続いています。5月19日には、オッペンハイマーが目標株価を300ドルに引下げ、次にウェドブッシュが190ドルに引下げたことを発表しました。
格付けはオッペンハイマーが「アウトパフォーム」、ウェドブッシュが「ニュートラル」といずれも以前のレーティングを維持しています。
また、両社はエヌビディアが来週(5月25日)発表する第1四半期決算では、ウォール街の予想を満たすか、あるいは上回る可能性が高いという点で一致しています。
ビデオゲームの売上は伸び悩むかもしれないものの、データセンター向けのサーバーチップの売上がその落ち込みを補い、エヌビディアの売上を伸ばし続けるだろうと見ています。
オッペンハイマーは、エヌビディアの売上は少なくとももう1四半期は伸び続け、第3四半期まで伸び悩むことはないだろうと見ています。ウェドブッシュは、早ければ第2四半期にも伸び悩みが起こり始めると見ていますが、ここでも程度とタイミングの違いで基調は同じです。
ウォール街の誰もが、エヌビディアの状況がいつ「正常」に戻るのか、そして「正常」とはどのようなものなのかを見守り続けているようです。
面白いのは2人のアナリストが目標株価を引下げたにもかかわらず、5月19日の市場で一時4%近く上昇したことです。ハイテク株全般が反発した流れに乗ったものと思われますが、2人のアナリストが新たに設定した目標株価でも170ドル近辺の現状価格から見ると、オッペンハイマーが76%、ウェドブッシュが12%の上昇余地があることを示しているため、それを好感した買いが入った可能性も考えられます。
*過去記事はこちら エヌビディアNVDA