今すぐ買いたい5G関連銘柄トップ2

5Gスマートフォン市場は凄まじい勢いで成長しており、2022年1月には4G端末よりも5G端末の出荷台数が多くなっています。

市場調査会社Counterpoint Researchの推計によると、5Gスマートフォンの普及率は1月に51%に達し、4Gスマートフォンの普及率を初めて上回りました。これは、5Gスマートフォンの普及にはまだ大きな伸び代があることも意味しています。ある第三者機関の試算では、2023年には世界の5Gスマートフォンの普及率が69%に達する可能性があると予測されています。

5Gスマートフォンの出荷台数は今後数年間、目覚ましいペースで伸び続けると予想されます。アップル(AAPL)とクアルコム(QCOM)という5Gスマートフォン時代に大きな勝利を収めている2社に投資することで、投資家はこのホットなトレンドに乗ることができます。

アップル(AAPL)

2021年の5Gスマートフォンの販売台数はアップルがトップで、Strategy Analyticsによれば、同社は昨年この市場で31%のシェアを占めたとされています。2022年第1四半期の5Gスマートフォンの出荷統計はまだ出ていませんが、アップルはこの急成長する市場での支配を続けているようです。

というのも、第1四半期に出荷台数を伸ばしたスマートフォンベンダーはアップルだけで、競合他社や市場全体はマイナスに転じたからです。

市場調査会社のCanalysは、第1四半期の世界のスマートフォン出荷台数が11%減の3億1,100万台になったと推定していまが、アップルはこの流れに逆らい、出荷台数で8%増の5,650万台を記録しました。その結果、スマートフォン市場におけるアップルのシェアは、前年同期の15%から18%に上昇したと推定されています。

アップルの主要な競合他社であるサムスン、シャオミ、オッポ、Vivoは、いずれも5Gスマートフォンをより積極的な価格帯で提供しているにもかかわらず、販売台数の減少を記録しました。例えば、今年3月に発売された2022年モデルのiPhone SEは、アップルにとって最も安価な5G対応端末であり、米国では429ドル、英国では419ポンドという価格です。一方、サムスンはGalaxy A13 5Gを米国で250ドル、英国で179ポンドで提供しています。

このことは、アップルが5Gスマートフォン市場において確固たる価格決定力を享受していることを明確に示しています。Counterpoint Researchは、アップルのiPhoneの平均販売価格(ASP)が2021年に14%上昇し、825ドルになっていたと推定しています。

アップルは5Gスマートフォンのリーダーであり続けるための措置を講じています。5Gを搭載した同社の廉価版iPhone SEは、新たなユーザーを同社のエコシステムに取り込むことで、インストールベースを大幅に拡大させる可能性があります。

もちろん、そのような端末はASPを下げる可能性がありますが、廉価版の5G iPhoneは、ローレンジからミドルレンジのAndroid端末の約14億人のユーザーを引きつけるのに役立つと考えられるため、アップルにとって大きな数量成長をもたらす可能性もあります。

これらのことは、5Gスマートフォン市場におけるアップルの強固なシェアが今後も続くことを示しています。エリクソンは、世界の5Gスマートフォン契約数が昨年の5億6,900万件から2026年には33億5,000万件に達すると予測しており、アップルがこの市場での地位を維持するために取っている手段を考えると、iPhone出荷台数が急増している可能性があります。

こういったことから、5G関連銘柄に投資したいと考えている投資家にとってアップルは最も魅力的な銘柄のひとつになっています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

クアルコム(QCOM)

クアルコムは、世界中の主要なスマートフォンOEM(相手先ブランド製造業者)との関係から、5Gスマートフォン需要の爆発的な増加の波に乗ることを可能にするもうひとつの有力銘柄です。

アップルからサムスン、シャオミ、オッポ、Vivoに至るまで、すべてクアルコムの顧客です。もちろん、アップルがiPhoneのモデムを自社開発する動きは、昨年度クアルコムにとって10%以上を占める顧客であったことから、逆風となっているようです。しかし、クアルコムは収益源の多様化に注力しているため、2024年度にはチップセット事業に占めるアップルへの依存度を一桁台前半まで下げられる可能性があります。

アップルを除いたとしても、スマートフォンOEMの上位5社のうち4社がクアルコムの顧客です。サムスン、シャオミ、オッポ、Vivoなどを合わせると、2022年第1四半期の世界スマートフォン市場の54%を占めており、5G時代に向けてクアルコムのチップへの依存度を高めているのです。

例えば、サムスンはGalaxy S22スマートフォン本体の75%にクアルコムのプロセッサを使用しています。同社は昨年、Galaxy S21ユニットの40%にクアルコムを起用しました。同様に、クアルコムは4月の決算説明会で、同社のスナップドラゴン・プロセッサが「プレミアムおよびハイティアAndroid」メーカーに選ばれているモバイル技術プラットフォームであると述べています。

このように、クアルコムは5Gスマートフォン市場において、ピック・アンド・ショベルの役割を担っています。さらに重要なのは、クアルコムがスマートフォン用プロセッサの分野でライバルからシェアを奪っていることです。Counterpoint Researchによると、世界のスマートフォン用アプリケーションプロセッサ市場におけるクアルコムのシェアは、前年同期の23%から2021年末には30%に上昇したと見られています。

さらに、クアルコムは、無線周波数フロントエンド(RFFE)モジュール市場でも20%以上のシェアを獲得しています。Mordor Intelligenceによると、RFFEモジュールの売上は2026年まで年間11.3%の成長が見込まれており、この市場もクアルコムに確かな成長の機会をもたらすと思われます。

投資家は、5Gスマートフォンへの移行が、スマートフォン1台あたりの数量とコンテンツの両方が増加することによって、クアルコムの堅実な成長をすでに促進しているという事実を見逃すわけにはいかないでしょう。同社の2022年度第2四半期の売上高は前年同期比41%増の112億ドル、調整後の利益は69%増の1株当たり3.21ドルでした。

アナリストはクアルコムが今後5年間、年間10%台半ばの利益成長を記録すると予想していますが、5Gスマートフォン市場の展望を考えれば、より速いペースで成長しても不思議ではありません。

クアルコムの株価は昨年度の利益のわずか14倍で、S&P 500の倍率24倍より大幅に割安であるため、今は投資を行う絶好のチャンスであると思われます。

*過去記事「クアルコム 予想を上回る決算で6%上昇

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