アップスタート これから買っても遅くないAI融資の有望株

アップスタート(UPST)は、人工知能(AI)を使って、「真のリスクに基づく楽な与信を可能にする」消費者金融プラットフォームです。アップスタートは、クレジットスコアのような従来の方法を大幅に改善した自社製の信用貸付モデルを構築しています。そして、アップスタートは銀行と提携し、借り手を評価する際にAIモデルへのアクセスを提供しています。

パートナーである金融機関がアップスタートのプラットフォームを使って融資を行うたびに、アップスタートはその取引を促進するための手数料を得ることができます。銀行は、アップスタートのモデルを使って特定の種類の消費者金融の価格を競合他社よりも高く設定できるため、融資で得られる利益の一部を喜んでアップスタートに支払っています。

これにより、消費者(より良い金利を得る)、銀行(より多くの、よりリスクの低い融資量を得る)、そしてアップスタート自身(手数料収入を得る)の3者それぞれが利益を得ています。アップスタートが6兆ドルの消費者ローン市場に挑むにあたり、投資家が期待を寄せているのは、このゼロサムでない関係が有利に働くと見るからです。

2021年、アップスタートの銀行パートナーは130万件、総額118億ドルのローンを実行しました。これは前年比338%増で、手数料収入8億100万ドル(251%増)に換算されます。年間総収入は8億4,900万ドルで、264%増となりました。

しかし、アップスタートの現在の主力は個人向け融資であり、その市場は年間960億ドルに過ぎず、米国の消費者ローン市場の中で最も小さい部類に属します。そのため、アップスタートは、市場規模を拡大するために、年間7,270億ドルの自動車ローンに積極的に参入しています。

同社は自動車ローンのプラットフォームとして10行と契約しています。販売店のパートナーも2020年末の111社から2021年末には410社に拡大し、2022年には15億ドルの自動車ローンの取扱高を達成すると経営陣は予想しています。消費者向け自動車融資市場がいかに大きいかを考えると、投資家はこれが今後5年以上の成長の大きな原動力となることを期待できます。

そしてアップスタートは、これほど急成長している企業にはあまりない、驚くべき収益性を誇っています。。2021年には1億4,100万ドルの営業利益を上げ、営業利益率は16.6%に達しました。同社は極めてアセットライトなモデルで、バランスシートに実際に残っているローンはごくわずかであるため、投資家は、成長が鈍化し事業が成熟しても、アップスタートのマージンが徐々に高くなることを期待できます。

この記事を書いている時点(3月25日終値)で、アップスタートの時価総額は87億ドルです。これは、株価の売上高に対する比率(P/S)が10.3、営業利益に対する比率(P/OI)が約62であることを意味します。2022年に向けて、経営陣は14億ドルの売上を見込んでおり、アップスタートがこの目標を達成すれば、今年末にはP/S倍率が6.2倍まで下がることになります。

アップスタートの成長スピード、高い収益性を誇るアセットライトモデル、消費者金融と自動車ローン市場の規模を考えると、現在の売上と利益の倍率が膨らんでいることは、現時点では大きな懸念材料にはならないと思われます。

これらのことを考慮すると、アップスタート株は今から買ってもまだ遅くはないと判断できます。経営陣のビジョンやAIモデルを信じ、年間融資額が数年後には現在の118億ドルよりはるかに高く成長できると考えるなら、保有を開始するには絶好のタイミングかもしれません。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

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