アップル iPhone 13の需要好調で株価に上昇期待

アナリストによると、iPhone 13の需要は、これまでのiPhoneのモデルを上回る勢いであり、アップルの成長を促進し続ける可能性があるとのことです。

ウェドブッシュの著名アナリスト、ダン・アイブス氏は、そのリサーチノートの中でiPhone 13の需要が世界的に好調でこの流れがこの秋のiPhone 14の販売に続いて行く勢いである旨を述べています。

iPhone 13の売上高は中国で特に強力であったようで、アイブス氏は、アップルが過去12ヶ月間の中国市場のシェアの約3%を獲得したと推定しています。

米国でも需要は堅調に推移しており、Wave7 Researchの最近の調査では、iPhone 13の販売台数はiPhone 12のサイクルを上回るペースであったことが示されています。ライバルであるGalaxy S22モデルの発売で勢いが鈍化したり、サプライチェーンの混乱が続いたとしても、それは変わらないと見られています。

J.P.モルガンのアナリストであるSamik Chatterjee氏は、「これらの追加的なデータは、2022年におけるiPhone 13の需要に対する我々の前向きな見通しを裏付けるものだ」と述べています。同アナリストは、iPhone 13の需要が株価にとっていくつかのポジティブなカタリストの一つであるとし、アップルに対する「オーバーウエイト」の評価と210ドルの目標株価を維持しました。

また、アップルは、特に最近、より手頃な価格の5GモデルであるiPhone SEが発売されたことで、旧モデルのiPhoneに対する需要が減速していたことを補う恩恵を受ける可能性があるとChatterjee氏は付け加えています。

アイブス氏は、アップルが “門外不出 “のiPhone SEを約3000万台販売し、”クック&カンパニーにとって2015年以来最強の製品サイクル “に拍車をかけると推定しています。同氏は「アウトパフォーム」の評価と目標株価200ドルを改めて提示しました。

アップルの株価は3月23日、0.8%上昇し、170.21ドルとなりました。同株は今年に入ってから7%下落していますが、過去1年では40%上昇しています。

アイブズ氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを決定し、ウォール街がハイテクセクターを再び買い上げ始めた今、アップルは上昇を続ける態勢にあると見ています。

また、サプライチェーンの制約によって過去数サイクルの成長が抑制されたものの、投資家は潜在的な需要を過小評価しているとも指摘しています。

「我々は、同社が今後12〜18ヶ月の間に巨大な成長サイクルを迎えることを確信しているが、現在の株価水準では、それが織り込まれていない」と同氏は書いています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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