サイバーセキュリティのスペシャリストであるクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)の株価が3月17日、前日比7.50%増の203.88ドルと大きく上昇しています(米国東部時間02:16PM)。
この急上昇は、クラウドストライクが、クラウドコンテンツ・アクセラレータのクラウドフレア (NET)との継続的パートナーシップを拡大し、「共同顧客にゼロ・トラスト機能を提供する」と発表したことを受けたものです。クラウドフレアの株価もこの日、12%上昇しています。
両社は共同で次のように発表しています。
「クラウドフレアは、ゼロ・トラスト・プラットフォームとクラウドストライク・ファルコン・ゼロ・トラスト・アセスメントを統合し、共同顧客にシンプルかつ強力なコントロールを提供し、従業員がどこで働いていてもアプリケーションに安全にアクセスできるようにします。両社の共同顧客は、新しい複合セキュリティ機能の恩恵を受けることができます」。
両社の共同顧客の従業員は、今後、「ユーザーや場所に関係なく、あらゆるエンドポイントからアプリケーションへの条件付きアクセスを安全に行うことができるようになります」と発表されています。
そしてクラウドフレアは、クラウドストライクに「250以上の都市にまたがり、毎日平均860億のサイバー脅威をブロックしているクラウドフレアのグローバルネットワークからのインサイト」を提供することになります。
ここでの目的は、サイバー攻撃が発生した際にクラウドストライクのサイバーセキュリティ・アルゴリズムにより良い情報を提供し、クラウドストライクがクラウドフレア・ユーザーへの脅威に対してより迅速に対応できるようにすることだそうです。
両社は、今回の提携拡大について、金額的な評価はしていません。しかし、提携することで、両社は相手のパートナーに広くアクセスできるようになり、クロスセリングの機会が生まれ、売上高が増加する可能性が生まれると考えられます。
*過去記事はこちら クラウドストライク CRWD