糖尿病患者向けの持続的グルコースモニタリングシステムのトップメーカーであるデックスコム（DXCM）は3月14日、欧州の2歳以上の糖尿病患者（妊婦を含む）を対象としたデックスコムG7 持続的グルコースモニタリング（CGM）システムのCEマーク（Conformité Européenne）を獲得したことを発表しました。CEマークは、製品をEU加盟国へ輸出する際に、安全基準条件（使用者・消費者の健康と安全および共通利益の確保を守るための条件）を満たすことを証明するマークです。
G7は、ユーザーがより自信を持って毎日糖尿病を管理できるよう、より良い方法を提供します。G7 は、カスタマイズ可能な一連のアラート機能により、高血糖や低血糖を警告し、ユーザーがより多くの時間を範囲内で過ごせるよう支援します。
デックスコムの会長、社長兼CEOであるケビン・セイヤー氏は、「本日は、当社とヨーロッパの糖尿病患者にとって素晴らしい節目となる日です。この全く新しいプラットフォームは、非常に強力なCGMでありながら使いやすく、ユーザーには洞察に満ちたグルコースデータを1つの画面で提供し、糖尿病の管理に費やす時間を減らし、好きなことにもっと時間を使えるよう支援します」と述べています。
また、デックスコムはインスリンポンプのパートナー企業と密接に連携し、現在および将来の自動インスリン供給システムにG7をできるだけ早く統合することを目指しています。
NHS イングランドの糖尿病専門アドバイザーであり、ポーツマス病院 NHS トラストの内分泌学者であるパルタ・S・カー教授は、「過去 20 年間、デックスコムはリアルタイム CGM 技術の進歩におけるリーダーでありパイオニアでした。このことは、糖尿病患者の集団においてCGMの有用性がますます証明されるにつれて、特に重要なことです」と述べています。
デックスコムは、今後数週間のうちに欧州で G7の発売を開始する予定です。また、2022年には、CGMセンサーの性能を次のステップに進めるために、更新されたCGMアルゴリズムを導入する予定です。
この発表を受けてデックスコムの3月14日の終値は4.36%増の407.29ドルとなっています。
＊過去記事はこちら「デックスコム DXCM」