ショッピファイ(SHOP)は2月16日の市場が開く前に第4四半期決算を発表しました。
売上高は13.8億ドルと予想の13.4億ドルを上回り、2020年の同四半期から41%増加。調整後の四半期利益は1株当たり1.36ドルと予想の1.30ドルを上回りました。
また通期の売上高46億ドルも予想を上回りました。調整後の利益は1株当たり6.41ドルとなりました。アナリストは、売上高45億7,300万ドル、一株当たり利益6.35ドルと予想していました。
社長であるHarley Finkelstein氏は、「この2年間は並外れたものでした。売上高は約3倍、GMV(Gross Merchandise Volume)とショッピファイ・チームは2倍以上になり、ショッピファイを利用するマーチャントの数は2019年の水準の約2倍になりました」と述べています。
2022年については、3つの要因により、前年同期比の売上が第1四半期に低く、第4四半期に最も高くなると予想しています。
同社は、Covid-19が牽引したeコマースの加速は、2022年前半には繰り返されないと考えていますが、特定の商業的な取り組みや投資は、年を追うごとに勢いを増すと予見しています。
上半期(特に第1四半期)のサブスクリプション・ソリューションの売上に逆風となる契約条件があると思われます。
ショッピファイは、より多くのマーチャントがプラットフォームに参加することにより、サブスクリプション・ソリューションの売上が成長し、マーチャント・ソリューションの売上はサブスクリプションてソリューションの2倍の割合で成長すると予測しています。
資本支出は2億ドル、株式ベースの報酬費用および関連する給与税は8億ドル、買収した無形資産の償却費は2,800万ドルを見込んでいます。
最高財務責任者(CFO)のAmy Shapero氏によると、「信じられないような年末商戦」に牽引され、第4四半期は好調だったとのことです。
マーチャント・ソリューションの売上高は、前年同期比47%増の10億3,000万ドル、サブスクリプション・ソリューションは26%増の3億5,120万ドルとなりました。
第4四半期のGMVは、前年同期比31%増の541億ドルとなりました。決済総量は277億ドルに増加し、当四半期に処理されたGMVの51%を占めました。全世界で開催されたブラックフライデーの週末には、同プラットフォームでの売上が63億ドル以上に達したとのことです。
ショッピファイは、2021年度中に、より多くの加盟店を惹きつけるための一連の新しい取り組みを展開しました。例えば、TikTok for Businessのアカウントを持つ加盟店が、人気コンテンツアプリからオンラインストアのチェックアウトに直接リンクできるようにした「TikTok Shopping」があります。
また、欧州やオーストラリアなど新たに6つの市場で新しい小売用ハードウェアを発売したほか、米国の加盟店向けに資金管理製品を発売しました。
2022年上半期の売上減を予測したガイダンスを発表したことにより、16日のプレマーケットで約6%の減と株価は下落しています。
*過去記事はこちら ショッピファイ SHOP