今、買うべきモンスター・メタバース・ストック

  • 2022年2月1日
  • 2022年2月1日
  • BS余話

メタバースは、今最もホットな技術トレンドの1つであり、ウォール街を沸かせています。メタ・プラットフォームズ(FB)、エヌビディア(NVDA)、インテル(INTC)、マイクロソフト(MSFT)など、そうそうたる顔ぶれの大手ハイテク企業がこのコンセプトに投資しているのですから、無理もありません。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、メタバースは人々のインターネット利用方法における次のパラダイムシフトだと考えているそうです。ゴールドマンは、この技術に今後3年間で1,350億ドルから1兆3,500億ドルの投資が行われると予測しています。

そんな中、メタバースの最大の勝者の1つになる可能性がある企業として注目を集めているのが、ASMLホールディングス(ASML)です。

メタバースを実現するためには、大量のチップが必要になります。ゲーム機、スマートフォン、バーチャルリアリティ機器、コンピューター、データセンターなど、メタバースを構成するすべての要素が、効率的に機能するためにチップに依存することになります。

例えば、インテルの幹部であるラジャ・コドゥリ氏は、メタバースを実現するためには、「計算効率を1,000倍に高める必要がある」と指摘しています。

一方、金融サービス会社モーニングスターのアナリストは、メタバースの実現には、高度な処理ノードを使った大量のチップが必要になると述べています。

それは、メタバースのタスクの多くが、ユーザーに大規模に提供する必要のある大量のデータをリアルタイムで処理する必要があるからです。

同社は、これらのチップを製造できるファウンドリーとして、台湾積体電路製造(TSMC)、インテル、サムスンの3社を挙げています。

上記の3つの半導体ファウンダリは、チップを生産するためにASMLの機械に依存しており、オランダのチップ製造大手であるASMLへの発注はますます増えているようです。

というのも、ASMLは、先進的なプロセスノードに基づくチップを製造するための極端紫外線(EUV)リソグラフィ装置を製造している唯一の企業だからです。

このため、チップメーカー各社は、より小さく、よりパワフルで、より電力効率の高いチップを製造するために、ASMLの先進的な機械を競って発注しています。

インテルは最近、ASMLの試作機を発注しましたが、この試作機はまだ商業生産されておらず、1台の価格は3億ドル以上になると思われます。

ASMLによると、次世代機はすでに5件の受注を獲得しているとのことで、インテルはまだ設計段階の製品を発注することで一歩リードしたことになります。

一方、TSMCは、2022年の設備投資額の見通しを400億ドルから440億ドルの範囲に拡大しています。ASMLは、2022年の設備投資額の70~80%を、3ナノメートル(nm)および2ナノメートル(2nm)チップの製造に役立つ先進的なプロセスノードの構築に費やすと予想しています。

ASMLは、半導体ファウンドリーの積極的な投資から大きな利益を得ています。

ASMLの受注量は驚異的なペースで拡大しています。同社は1月19日に2021年第4四半期の決算を発表し、年末時点で262億ユーロの受注残高があることを明らかにしました。前年同期末の113億ユーロに比べて大幅に増加しています。

注目すべきは、ASMLの純予約額(「書面による承認が受理されたすべてのシステム販売注文」を表す)が、同社の2021年の売上高186億ユーロを大幅に上回っていることです。

そのため、2022年のASMLの売上は、20%の成長というガイダンスに比べて速いペースで成長し、年間売上が223億ユーロになっても不思議ではありません。

アナリストたちは、ASMLの強力なパイプラインと、チップ需要の伸びが予想され、顧客が同社の機械をより多く購入するようになることを考慮して、ASMLの売上成長予測を引き上げています。

さらに、同社の売上は今後5年間、年率30%で増加すると予想されており、継続的な成長が期待できます。

このように、ASMLホールディングは、ホットな技術トレンドを推進する上で重要な役割を果たしており、メタバースに関連した成長株の購入を検討している投資家にとっては理想的な投資先となっています。

2022年に入り、株価は年初から15%あまり下落しています。メタバースの勝者となる可能性を秘めたこの銘柄を購入するには、今が好機かもしれません。

*過去記事 「ASML 予想を上回る決算発表で株価急上昇」

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