1月27日にウォールストリートの予想を大幅に上回る売上と利益を報告したアップル(AAPL)ですが、株価はそれを受けて上昇しており、さらに上昇すると考えられる理由があります。
「アップル 記録を更新する決算で株価上昇」
ウォール街の複数のアナリストが目標株価を引き上げています。ドイツ銀行は目標株価を200ドルから210ドルに、レイモンド・ジェームズは185ドルから190ドルに、カナコード・ジェニュイティは185ドルから200ドルに、オッペンハイマーは170ドルから200ドルに、などなど。27日の終値が159ドルあまりだったアップルの株価には上昇の余地が2割以上あると見られています。
シティのアナリスト、ジム・スバ氏とアシヤ・マーチャント氏は28日付けのメモで次のように述べています。「投資家はアップルの株にあまりにも否定的で、社会が最終的に正常な状態に戻るにつれて需要が減退するようなコロナの恩恵を受けている株と見ている。しかし、アップルの製品やサービスに対する需要は供給を大幅に上回っており、サプライチェーンが正常化すれば、アップルの売上と利益率はさらに加速すると我々は見ている」
シティのチームは、アップルの株価が今後も上昇していくと考えています。
さらに、シティは、今年の下半期にアップルの拡張現実/仮想現実ヘッドセットの発売が控えていることを、アプリの購入を加速させる追い風になると見ています。また、今回の決算で特に好調だったサービス収入は、同社が直面している広範な規制リスクから比較的隔離されていると分析しています。
さらに、2022年には自社株買いや配当、投資家の間での「質への逃避」が前面に出てくる可能性が高く、4月にはアップルの自社株買いが増加するとスバ氏とマーチャント氏は予想しています。最後に、シティはとらえどころのないApple Carが地平線上にあると見ており、これが株を助けることになるだろうとしています。
また、同銀行のチームは、アップルの業績はジェイビル(JBL)にとっても材料となると指摘しています。この受託製造会社は、アップルの業績から恩恵を受けた数多くのサプライヤーの1つであり、ジェイビル株はプレマーケットで0.4%上昇しています。
*過去記事はこちら アップル AAPL