アップスタート 1月27日の下落の理由

アップスタート・ホールディングス(UPST)の株価は1月27日、大きく下落しました。一時は9%近く下がりましたが、終値は6.16%ダウンの90.13ドルでした。

下落の理由として考えられるのはアナリストによる目標株価の引下げです。アトランティックのアナリストであるサイモン・クリンチ氏は、27日付けのリサーチノートでアップスタート株のオーバーウェイト評価を維持したものの、目標株価を1株当たり170ドルに引き下げました。ただ、この下げられた価格であっても、アップスタートの現在の価格からは大幅な上昇余地があることになります。

クリンチ氏はノートの中で、目標株価の引き下げについて、「成長株の倍率に対する敵意が新たな背景となっている可能性がある」と述べています。

昨年11月、米連邦準備制度理事会(FRB)が、パンデミック発生時に開始した債券買い入れプログラムの縮小と、基準となる夜間貸出金利の引き上げのスケジュールを前倒しすることが明らかになって以来、ハイテク株や成長株は打撃を受けています。

現在、FRBは3月に利上げを開始すると見られています。また、バランスシートの縮小についても言及しており、これは経済から実質的に流動性を取り除くことになります。

FRBの新たな見通しは、成長株にとって非常に厳しい環境を作り出しています。そのため、クリンチ氏は成長倍率に対する敵意について一理あると考えています。

また、27日のアップスタートの下落にはハイテク金融機関であるレンディングクラブ(LC)の株価が28%近く急落したことも影響したようです。同社が発表した2021年第4四半期の業績はアナリストの予想を上回ったものの、2022年の業績ガイダンスがアナリストの予想よりも低くなったことで、大きく売り込まれました。

*過去記事はこちら アップスタート UPST

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