メタバース投資に最適のおすすめ株2つ

メタバースへの投資方法は、そのコンセプト自体と同様に多岐にわたります。中でも、投資先としてもっともふさわしいと思われるのがこの2社です。

エヌビディア(NVDA)

メタバースはあくまでもオンライン上のものであり、コンピュータのハードウェアで動かす必要があります。そう考えると、エヌビディア以上にふさわしい投資先はあまりないかもしれません。

エヌビディアは、GPU(Graphics Processing Unit)で知られていますが、それ以外にも事業を展開しています。GPUはもともと3Dグラフィックスを描画するものでしたが、時代とともに他の用途にも使われるようになりました。現在では、ゲームシステム、エンジニアリングシミュレーション、データセンターなどにGPUが使用されていますが、これはGPUが素早く計算を処理できるからです。

エヌビディアはハードウェアだけではなく、ソフトウェアも提供する企業へと成長しました。最も関連性の高いメタバースソフトウェアは、同社が提供するオムニバースです。

オムニバースは、3Dプロジェクトのコラボレーションを促進し、各デザインをシミュレーションすることで、最も正確な表現を可能にします。

その一例がオムニバース・アバターで、エヌビディアによると、「スピーチAI、コンピュータビジョン、自然言語理解、レコメンデーションエンジン、シミュレーション技術」を組み合わせて、カスタマーサービスやレストランでの注文などの活動を支援する、実物そっくりのデジタルアシスタントを作成することができます。エヌビディアは、メタバースの提供を確実なものにするために、今後も革新を続けていきます。

エヌビディアは、第3四半期だけで70億ドル以上の売上を上げているにもかかわらず、50%のペースで急成長しています。その営業費用は25%の増加にとどまり、84%の利益増加をもたらしました。エヌビディアには多くのビジネスセグメントがあり、そのすべてで事業を積極的に展開しています。

プロフェッショナル・ビジュアライゼーション(メタバース構築に関する分野)は急速に成長していますが、売上全体に占める割合は8%に過ぎず、ゲームとデータセンターがそれぞれ45%と41%を占めています。メタバースが広く普及すれば、プロフェッショナル・ビジュアライゼーションの売上シェアは拡大すると予想されます。

半導体メーカーはかつてシリコン・サイクルと呼ばれたような周期性のある循環型で需要が上下する傾向がありましたが、現在では、自動車からワークステーションまで多くの製品にGPUが搭載されており、エヌビディアは常に新しいバージョンをリリースしているため、サイクルが圧縮され、循環的とは言い難い状況になっています。

さらに、同社のソフトウェア製品には、かつてのハードウェアのような周期性はありません。その結果、過去10年間で株価収益率が拡大しています。

収益の80倍というエヌビディアの株価は、決して安いとは言えません。投資家は、エヌビディア株を購入する際に、このリスクを考慮しなければなりません。しかし、同社は急速に成長し、ユースケースを拡大していることから、もしメタバースで成功しないことがあっても、それを補ってあまりある力を持った、エヌビディアは素晴らしい株だと思います。

ユニティ・ソフトウェア(U)

メタバースへのアクセスは、パソコンや携帯電話、あるいはVR(バーチャルリアリティ)ヘッドセットを使って行うことができます。その際に重要なのは、リアルなグラフィックであること。ユニティ・ソフトウェアの製品は、コンテンツ制作者のビジョンに命を吹き込むのに役立ちます。

建物の設計図をVR用の場所に変換する場合でも、現実の写真から土や花などの表面のテクスチャを作成して宇宙をリアルに表現する場合でも、ユニティはソリューションを提供します。

ユニティは、メタバース分野にいくつかの手を打っています。12月には、3Dコンテンツ制作会社のWeta Digitalを買収し、アーティストがリアルな3Dレンダリングを行うために必要なツールを提供しています。

このプラットフォームは、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ワンダーウーマン』、『アバター』などの映画でWetaのツールが使用されたことで、すでに実証されています。

スポーツの分野では、ユニティのMetacastがUFCと提携し、インタラクティブなファン体験を実現しました。Metacastを使えば、ファンはカメラアングルを好きな場所に移動させ、無限の景色を作り出すことができます。

ユニティの四半期業績は好調です。第3四半期の売上高は前年同期比43%増、過去9ヶ月間の累計では44%増となっています。

ユニティは、クリエイターが自分のゲームを収益化するためのゲーム部門も運営しています。この部門の成長率は、クリエイト部門(メタバースのコンテンツ制作者が利用するもの)よりも高く、54%の伸び率でした。

未だに利益は出ていませんが、同社のソリューションがクラス最高のものであることを保証するために、研究開発に多額の費用を投じています。

ユニティの評価は、上場して間もない頃からジェットコースターのように上昇しています。

売上高価格比(PS比)はピーク時から暴落しているものの、2021年の夏に記録した最安値にはまだ届いていません。利益が出るまでにはまだ時間がかかるため、決算発表やニュース、あるいは一般的な市場心理によって価格や評価が大きく変動することが予想されます。

史上最高値から30%以上下落したユニティは、現時点でも良い買い物だと思われますが、さらなる評価の低下が起こる可能性があるため、あわてずゆっくりと少しずつ保有株を増やしていくスタンスが合っているかもしれません。

ユニティは、メタバースのために多くのものを用意しており、投資家がボラティリティーに耐えられるなら、メタバースに投資するための最高級の銘柄だと言えます。

 


エヌビディアとユニティはどちらも一般的に優れた企業であり、メタバースというのオプション性を持つことは、彼らの投資テーゼをさらに高めるものです。

メタバースがその姿を現すのは、まだ何年も先のことになると思われますので、そのアイデアが形になるまで、最低でも5年間は保有する必要がありますが、エヌビディアとユニティ・ソフトウェアはメタバースの実現に向けて準備が整っている銘柄ですので、メタバースの将来にかける投資家はこの2つの銘柄をポートフォリオに加えることを検討すべきと思われます。

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