ワークフロー管理を行うアサナ(ASAN)の株価は、第3四半期の業績が予想を上回ったにもかかわらず、時間外取引で下落しています。
10月31日に終了した会計年度第3四半期の売上高は、70%増の1億30万ドルで、同社のガイダンスレンジである9,300万ドルから9,400万ドルを上回りました。
非GAAPベースでは、1株当たり23セントの損失となり、同社の予測である1株当たり26~27セントの損失を下回る結果となりました。非GAAPベースの営業損失は4,130万ドルで、同社の予想である4,700万ドルから4,900万ドルの損失よりも縮小しました。
当四半期に7,000社以上の顧客を獲得し、合計で114,000社以上になったと述べています。年間5,000ドル以上の顧客数は58%増の14,143社、年間5万ドル以上の顧客数は132%増の739社となりました。
CEOのダスティン・モスコビッツ氏は声明の中で、「第3四半期は、記録的なユーザーの採用と大規模な企業の獲得に牽引され、また好調な四半期となりました。この度、有料会員数が200万席を突破したことを発表できることを大変嬉しく思います。また、大企業の顧客との取引が拡大し、顧客基盤が大幅に拡大しています。世界で最も価値のある企業のいくつかは、部門全体のイニシアティブを管理するためにアサナを導入しており、アサナは大規模な部門間のワークマネジメントの模範となっています」と述べています。
1月31日に終了する会計年度第4四半期のアサナの売上高は1億440万ドルから1億550万ドルで、9,870万ドルというアナリストのコンセンサス予想を上回っています。
第4四半期の非GAAPベースの営業損失は5,100万ドルから5,300万ドル、非GAAPベースの1株当たり損失は27セントから28セントと見ており、これは27セントの損失を予想していたコンセンサス予想と同程度です。
アサナは現在、通年の売上高を63%から64%増の3億7,100万ドルから3億7,200万ドルと見込んでいます。これまでのガイダンスでは、57%から58%増の3億5700万ドルから3億5900万ドルの収益を見込んでいました。
アサナ社の株価は厳しい売り圧力にさらされており、11月9日から12月2日の通常セッションの終値まで36%も暴落しています。決算発表後の時間外取引ではさらに13.7%下落し、77.3ドルとなっています(米国東部時間6:11Pm)。
このように株価が下落しても、同社はクラウドコンピューティング分野で最も割高な企業の一つであり、今年度の予測売上高の約39倍という評価を受けています。