クラウドベースのセキュリティソフトウェアを提供するZスケーラー(ZS)は11月30日、2022年度第1四半期決算の発表を行いました。
売上高は2億3,050万ドルで、前年同期比で62%のプラス、またウォール街のコンセンサス予想である2億1,200万ドルを大きく上回りました。
請求額は前年同期の1億4,470万ドルから71%増の2億4,770万ドルとなり、予想の2億360万ドルを上回りました。調整後の利益は1株当たり14セントで、アナリスト予想の12セントを上回りました。
また、第2四半期の売上高は2億4,000万ドルから2億4,200万ドルを見込んでおり、予想されていた2億2,380万ドルを余裕で上回っています。2022年度通期では、売上は約10億ドルで、経営陣が以前に予測していた9億4,000万ドルから9億5,000万ドルの範囲を上回ります。
ウェドブッシュは、売上が予想を上回っていること、クラウドセキュリティへのシフトが加速していることを理由に、株価の目標値を346.97ドルから400ドルに引き上げました。また、株価に対するアウトパフォームの評価を維持しています。
トゥルイスト証券もまた目標株価を先の325ドルから400ドルに引き上げました。
ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブズ氏は、リサーチノートの中で、「当社の見解では、ZSはクラウドセキュリティ分野で最高のピュア・プレイであり、ハイブリッドクラウドのワークロード全体が今後数年間で有意義に加速していく中で、まだ離陸の非常に早い段階にあると考えている」と述べています。
同氏はまた、「昨夜の結果と、ZSのストーリーに対する自信の高まりを考慮すると、今後12~18ヵ月の間にさらなる再評価が行われると考えられる」と書いています。
ファクトセットの調査したアナリストのうち、19人が「買い」または「オーバーウェイト」と評価し、11人が「ホールド」と評価しています。株価の平均目標は335.84ドルです。
Zスケーラーの株価は決算発表直後および12月1日のマーケットが開く前の時間外取引では、7%近く上昇していましたが、1日の市場が開くと一転下落に転じ、昼前の段階では4.46%減の331.51ドルで取引されています。
*過去記事 「Zスケーラー クラウドベースのサイバーセキュリティのトップ企業」