カナダのSaaS企業、ライトスピード・コマース(LSPD)の株価が11月4日、前日比27.9%減の71.36ドルと暴落しました。
中小規模の消費者ビジネス向けに決済ソリューションを含む様々なクラウドサービスを提供しているライトスピードは、9月30日に終了した会計年度の第2四半期において爆発的な成長を遂げました。
売上高は、前年同期比193%増の1億3,320万ドルでした。売上高の約半分は新規事業の獲得によるもので、中核事業であるサブスクリプションとトランスクリプションの既存事業の売上高は58%増加しました。
高成長企業である同社は、パンデミックの回復からも恩恵を受けているようで、トランザクションベースの売上は320%増の6,500万ドル、総取引量は188億ドルに達しました。同社の顧客拠点数は現在156,000カ所に達しています。
損益面では、調整後のEBITDA損失が前年同期の280万ドルから870万ドルに拡大しましたが、利益率は同程度でした。調整後ベースでは、1株当たり0.08ドルの損失となり、前年同期の0.05ドルの損失より悪くなりましたが、予想は0.01ドル上回りました。
「ライトスピードの強力なコマース・プラットフォームは、当社の顧客がパンデミックの最悪の事態を乗り越えるだけでなく、回復期にも繁栄するのに役立ちました」とCEOのDax Dasilva氏は述べています。
同氏はまた「EcwidとNuORDERを加えることで、ライトスピードは革新的な技術を展開し続け、顧客がこれまで以上の洞察力、コントロール、自信を持って未来に立ち向かうことを可能にします」と述べています。
そんな好業績にもかかわらず、株価が大きく落ち込んだのは、同社の残りの会計年度に関するガイダンスでした。それによると、同社の売上成長は主に買収によってもたらされたものであり、その追い風は弱まっているのだそうです。
同社は、2022年度第3四半期の売上高を1億4,000万ドルから1億4,500万ドルになると見込んでいます。これは、前四半期比で約7%の増収に相当します。また、通期では5億2,000万ドルから5億3,500万ドルの売上を見込んでおり、これは第4四半期の前四半期比成長がないことを意味します。
同社の有機的成長は目覚しく、ライトスピードとショッピファイの類似性が指摘されているほどですが、このように成長が鈍化していることから、この連続買収企業の評価のいくつかが疑われ、株価の急落を招いてしまったようです。
少し購入して、Beikoku-stockポートフォリオに加えたばかりだったのですが、やられてしまいました。
*過去記事はこちら「ライトスピード LSPD」