テスラ(TSLA)の株価は10月22日、約1.8%上昇し、909.68ドルで取引を終えました。日中の取引で上場来最高値となる910ドルを記録。旧高値の900.40ドルは1月25日に付けられたものでした。
テスラの株価は、好調な販売台数と売上によって上昇しています。また、金曜日には、S&P社がテスラの債務を投資適格より1段階低いBB+に格上げしたことも、株価を押し上げました。
株価は過去3カ月間で約40%上昇し、時価総額は約9,100億ドルに達しています。
当然ながら、強気派はさらなる上昇を期待しています。ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は、強気の見方でテスラの株価目標を1,300ドルから1,500ドルに引き上げました。
「テスラが上昇しているのは、業績修正が高騰しているからだ 」と、フューチャー・ファンド・アクティブ上場ファンドのマネージング・パートナー、ゲイリー・ブラック氏は指摘しています。
アナリストによるテスラの2022年の業績予想は、ここ数週間で1株あたり6ドルから8ドル程度に上昇しています。「予測の上昇は、2020年にテスラを月へと導いた。2022年にはテスラを1,000ドル以上に押し上げるだろう」とブラック氏は語っています。
アイブス氏はテスラを「買い」と評価しており、テスラはブラック氏のファンドで最大のポジションとなっています。
ただ、株価が過大評価されていると考えるテスラのベア派はまだ存在します。アナリストの目標株価の下3分の1は平均約425ドルで、22日の終値の半分以下です。
ベア派は、この高すぎる評価がいずれ投資家を立ち止まらせるだろうと考えています。アナリストは、テスラの販売台数が2021年の約89万台から2022年には130万台に伸びると予想しています。この成長に支障をきたすようなことがあれば、株価が大きく下落する触媒になることが予想されます。
予想は難しいですが、いまのところ勢いはブル派の方にあるようです。