アマゾン アナリストの目標株価引下げで下落

アマゾン・ドット・コム(AMZN)の株価は、同社が物流人員の増強を推し進めていることが利益圧迫につながっているとしてモルガン・スタンレーのアナリストが目標株価を引下げたことで、9月27日下落しています。

ハイテク株全般が債券利回りの上昇の影響で下落しているなか、アマゾンの株価は前営業日比1.69%減の3,367.74ドルで取引されています(米国東部夏時間11:50AM)。

モルガン・スタンレーのアナリストは、目標株価を4,300ドルから4,100ドルに引き下げました。「オーバーウェイト」の格付けは維持しています。

ブライアン・ノワック氏を筆頭とするモルガンのアナリストは、「アマゾンが増強する物流人員が、さらなるEコマースのシェア拡大、出荷スピードの高速化(1日および当日)、(サードパーティ・ロジスティクスのような)新たなビジネスチャンスを可能にすることになる。しかし、人件費は上昇している」と書いています。

モルガンは、アマゾンの2021年のEBIT予想を16%、2002年のEBIT予想を19%引き下げました。

アマゾンは9月中旬、12万5,000人以上のドライバーと倉庫作業員を採用し、彼らに時給18ドル以上、場所によっては22.50ドルまでの開始平均賃金を支払うと発表しました。

同社は採用活動を活発化させています。9月初旬には、4万人の企業・技術職を補充すると発表しました。パンデミックが始まった2020年3月以降、アマゾンは米国内で45万人以上を雇用しています。

モルガンのアナリストはまた、「賃金の上昇がすべての企業(直近では先週のフェデックス(FDX))に影響を与えていることも忘れてはならない」ともしています。

そして、モルガン・スタンレーは、「利益の未達と売上の鈍化が、この投資サイクルを通じてAMZNがアウトパフォームする能力を阻む可能性があると認識している」と書いています。「我々の見解では、2022年前半に小売業の売上が再加速して予想を上回るようになるまで、同社の株価はレンジ相場に留まる可能性がある」としています。

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