真に業界を破壊し、先進的な技術を用いて未来を切り開いているテクノロジー企業を見つけるのは、容易なことではありません。そんな銘柄となる可能性のあるテクノロジー企業3つをモトリーフールが取り上げていますので、ご紹介します。
アップスタート・ホールディングス(UPST)
何十年もの間、貸し手は誰が適格な借り手で、誰がそうでないかを判断するためにクレジットスコアに依存してきました。問題は、クレジットスコアのみに依存すると、貸し手は借り手の明確なイメージを得ることができず、ローンの返済に問題のない借り手を除外してしまうことが多いことです。
アップスタートホールディングスは、人工知能を活用した融資プラットフォームにより、これらの問題を解決することを目指しています。同社は独自のAIを使って潜在的な借り手に関する膨大なデータを活用し、そのデータを使ってどの顧客が本当に最も適格であるかを貸し手に示します。
同社によると、米国の大手銀行と比較して、同じ承認率にもかかわらず、デフォルトが75%も少ないそうです。また、同社はAIを使ってローンのほとんどを自動化しています。同社のローンの71%は完全に自動化されています。
投資家は、業界を破壊しようとしている若い企業が、優れた成長を遂げることを期待しますが、アップスタートはそれを実現しています。2021年の第2四半期に売上が1,000%以上急上昇し、同社のプラットフォームで発生したローンの取引量は前年同期比1,600%以上の急上昇で28億ドルに達しました。
現在の融資プロセスは見直しの時期に来ていると考える投資家にとって、アップスタート・ホールディングスは堅実な賭けになると思われます。
ログロックス(RBLX)
グローバル・インダストリー・アナリスツによると、ビデオゲーム業界は今後数年間で2倍近くの規模になり、2027年には2,930億ドルの市場になると予想されています。これは、ビデオゲーム開発者やゲーム機メーカーにとって朗報ですが、ビデオゲームのプラットフォームであるロブロックにとっては特に朗報です。
なぜなら、ロブロックスのプラットフォームは、ユーザーがゲームをプレイするだけでなく、ゲームを作ることもできるからです。
ゲーム市場に対するこの斬新なアプローチによってロブロックスは大成功を収めています。同社の2021年第2四半期の売上高は127%、予約件数は35%増加し(8月16日発表)、同プラットフォームのデイリーアクティブユーザー数は現在、平均で4,300万人を超えています。
ロブロックスの継続的な成功は、ゲーマーにユニークな体験を提供する開発者を惹きつけることができるかどうかにかかっています。これまでのところ、ロブロックスは800万人の開発者が2,000万のゲーム体験をユーザーに提供することでこれを実現してきました。
ロブロックスは3月に上場したばかりですが、上場後の株価は17%と控えめに上昇しており、投資家にとっては、この破壊的なゲーム株に参入するには、今が良い時期かもしれません。
ショッピファイ(SHOP)
電子商取引は昔からあったように思えるかもしれませんが、実際にはまだこの市場は初期段階にあります。今年の第2四半期の米国の小売売上高のうち、オンラインでの購入が占める割合はわずか12.5%でした。
Eコマース市場が成長するにつれ、あらゆる規模の企業が独自のオンラインショップを構築するためのプラットフォームを必要としています。ショッピファイは何年も前にこのニーズに気づき、企業がオンラインでEコマースストアを構築するための最良の場所のひとつとなりました。
ショッピファイのプラットフォームを利用している企業は、2年前の100万社から現在は170万社を超えており、同社の最近の四半期決算は、同社の成長ぶりを反映したものとなっています。これは、ショッピファイのマーチャントソリューション部門が52%増加したことによるものです。
ショッピファイは過去数年間で株価が驚異的に上昇しており、過去3年間で株価は1,000%上昇しています。しかし、企業のEコマースショップ構築を支援してきた同社の強力なリードと、Eコマース市場が小売業全体の売上高に占める割合がまだほんのわずかであることを考慮すると、ショッピファイが今後も成長し続ける余地は十分にあると思われます。