デジタル決済アプリのスクエア(SQ)は、オーストラリアの分割払い決済会社アフターペイを290億ドルの株式で買収することを計画しています。
両社が日曜日に発表したところによると、この買収は、スクエアが顧客基盤を拡大し、加盟店の売上を伸ばすのに役立つとのこと。
アフターペイは、消費者にクレジットカードに代わる長期支払い可能な購入方法を提供しています。
スクエアは、アフターペイの「buy now, pay later」(今買って後で払う)と呼ばれる後払い決済サービスの技術をキャッシュアプリとセラーのシステムに組み込み、小規模な加盟店でもチェックアウト時に「buy now, pay later」オプションを提供できるようにします。
両社は、この取引を来年の第1四半期までに完了させる予定です。
スクエアの共同創業者であり、CEOのジャック・ドーシーは、ツイッター(TWTR)の創業者でありCEOでもありますが、声明の中で次のように述べています。
「私たちは、金融システムをより公平で、利用しやすく、包括的なものにするために事業を立ち上げました。アフターペイは、その原則に沿った信頼できるブランドを構築しています。今回の提携により、マーチャントとコンシューマーにさらに魅力的な製品とサービスを提供し、パワーを彼らの手に取り戻します」
アフターペイは、6月末時点で、ファッション、家庭用品、美容、スポーツ用品などの大手小売店を含む、世界中の1,600万人以上の消費者と約10万店の加盟店を顧客としています。
今回の買収についてスクエアは、「Buy Now, Pay Laterは、特に若年層を中心に消費者の嗜好が従来のクレジットから変化していることや、加盟店が売上を伸ばすための新たな方法を求めていることに支えられた魅力的な機会」であると述べています。
両社の発表によると、アフターペイの株主は保有株1株につきスクエアのクラスA株0.375株を受け取るとのこと。スクエア株の先週30日の終値に基づくと、アフターペイの1株当たりの買収価格は約126.21豪ドルとなります。
価格はアフターペイの直近の終値に30%強を上乗せした水準で、同社の株主は統合後の新会社の約18.5%を保有する見通しです。