エヌビディアが25年までに1兆ドル企業になるこれだけの理由

ちょっと決算報告に飽きたので(^^;)、景気のいいお話。

2025年までにエヌビディア(NVDA)が時価総額が1兆ドルなると思う理由を列挙した記事がモトリーフールに掲載されていましたのでご紹介します。

Embed from Getty Images

ゲームに関しては、他の追随を許さない

最先端のグラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)を擁するエヌビディアは、ゲーム分野で圧倒的な強さを誇っていると言っても過言ではありません。

デスクトップ用のディスクリートGPU市場で81%のシェアを持ち、ハードコア・ゲーマーの間では選択されるプロセッサとなっています。

その理由はエヌビディアが(現在の形の)GPUの先駆者であり、次世代の最先端プロセッサを開発するために研究開発(R&D)に多額の費用を投じ続けているからです。

2022年度第1四半期(2021年5月2日終了)では、11億5,000万ドル(総売上高の20%以上、総利益の31%以上)を研究開発に費やしています。 それほど、同社は技術的優位性の維持に真剣に取り組んでいるのです。

エヌビディアの財務実績は、その戦略が健全であることを示しています。

第1四半期のゲーム売上高は、前年同期比106%増の27億6,000万ドルという記録的な数字を達成しました。ゲームチップは現在の売上の49%を占めています。

歴史を振り返ると、ゲーミングチップの需要には山と谷がありますが、エヌビディアのものは引き続き最も高い人気を誇っています。

クラウド・コンピューティングの必需品

エヌビディアのビジネスの大部分を占めるのはゲーム用プロセッサですが、データセンター分野が急速に追いついてきています。

GPUの優れた能力は並列処理であり、複雑な数学的計算を多数同時に実行することができます。

これは、ビデオゲームでリアルな画像をレンダリングするのに役立つだけでなく、データセンターとの間で情報を電光石火のスピードでルーティングするのにも同様に役立ちます。

エヌビディアのGPUは、データセンターにおける不動の主力製品であり、クラウド・コンピューティングの大手企業がこぞって採用しています。

マイクロソフトのAzure Cloud、アルファベットのGoogle Cloud、アマゾンのAWSは、データの移動にエヌビディアのGPUを採用しており、他の多くのトップクラウドオペレーターも同様です。

これらのクラウド事業者がデータセンターにエヌビディアのチップを採用している理由は他にもあります。

研究者たちは、人工知能(AI)システムを訓練・実行するためには、最高速のプロセッサが必要であることを発見しました。

エヌビディア GPUの数値解析能力は他の追随を許さないものであり、AIがクラウド・コンピューティングの主役になるにつれ、エヌビディア・プロセッサは必需品のような存在になっていきました。

エヌビディアの業績がそれを物語っています。同社の第1四半期のデータセンターの売上は、前年同期比79%増の20億5,000万ドルという記録的なもので、同社の売上全体の36%を占めています。

自律走行という強力な起爆剤

ゲームとクラウドコンピューティングだけでも、エヌビディアに投資する十分な理由となるでしょうが、同社には他にも大いなる成長の可能性を秘めた分野があります。

それは自律走行。これまもまた、瞬く間に処理を行うことが求められる技術です。

エヌビディアは、自動運転技術を図面から量産に移すために、自動車業界の370社以上の企業と提携しています。

このリストには、一流の自動車・トラックメーカー、ティア1自動車サプライヤー、モビリティサービス、センサー企業、HDマッピングの専門家などが含まれており、同社のエヌビディア・ドライブ・システムに協力しています。

このシステムは、オープンな自律走行車コンピューティング・プラットフォームと、常に改善と進化を続ける最先端のソフトウェアを組み合わせたものです。

現在、自動車分野はエヌビディアの売上の4%に過ぎませんが、自動運転技術のブレークスルーは、エヌビディアを次のレベルへと導く大きなきっかけとなると思われます。

現在のエヌビディアの時価総額は4,900億ドル強。1兆ドルへの旅路のようやく中間点といったところですが、以上のような要素を考えれば、エヌビディアは米国の公開市場で最も価値のある企業の仲間入りをするために必要な要素を備えていると言っても過言ではないと思われます。

最新情報をチェックしよう!
>

幸せな生活作りのための米国株投資。
老後資産形成のための試行錯誤の日々を報告していきます。
皆様の参考になれば幸いです。

CTR IMG