7月8日の米国市場では主力ハイテク株の多くが利益確定売りに押されて値を下げましたが、アマゾン(AMZN)は前日比0.94%増の3,731.41ドルと連日で上場来高値を更新しました。
この日伝えられたのは、アマゾンがコムキャスト(CMCSA)傘下のユニバーサルとコンテンツ契約を結んだこと。
Embed from Getty Imagesこの契約により、アマゾンのストリーミングサービスである「Amazon Prime Video」は、ユニバーサルの実写映画の最新作を、ピーコック(コムキャストが運営するストリーミングサービス)でのプレミア上映後に提供できるようになりました。
アマゾンは、ユニバーサル映画の映画館での公開日から8ヶ月後、10ヶ月間に渡ってユニバーサル映画を上映することができるようになります。これは、映画館での公開日から4ヵ月後に行われるピーコックでの公開に続くものです。
また、アマゾンは、人気の映画・テレビポータル IMDb に接続されている無料のストリーミングサービス “IMDb TV “で、今年と昨年に公開されたユニバーサル作品を上映する権利を獲得しました。
なお、この契約の金銭的条件は公表されていません。
コンテンツの充実度や知名度の点でAmazon Prime Videはネットフリックスの域にまで達していません。ライブラリは非常にバラバラで、基本契約に含まれる最近の著名な作品もほとんどありません。
今回のユニバーサルとの契約はそうしたマイナス面を少しでも補おうとする狙いがあるものと見られます。
「F9」(『ワイルド・スピード』シリーズの最新作)のようなユニバーサル・スタジオの最近の大作映画やフランチャイズがあれば、Prime Video/IMDb TVは新たな注目を集め、宣伝効果も期待できます。有料のPrime Videoに新たな視聴者を呼び込むことにもつながるかもしれません。