アップルに続いて2兆ドルクラブ入りを果たしたマイクロソフト(MSFT)。
しかし、まだまだここでは止まらないと著名アナリストが言っています。ウェドブッシュのアナリスト、ダニエル・アイブズ氏は6月23日、マイクロソフトに対する「アウトパフォーム」の評価を繰り返し、株価の目標値を310ドルから325ドルに引き上げました。これは、同社の市場価値が2兆4,000億ドルに達することを意味し、現在から20%以上の上昇が期待できます。同氏は、マイクロソフトのクラウド事業の継続的な成長に自信を持っています。
同氏は、マイロソフトのクラウド・コンピューティングプラットフォームであるアジュールの需要が6月に入っても伸びていることを言明。
「アジュール・クラウドの成長ストーリーは、次の成長のギアに入っている」とリサーチノートに書いています。同氏によれば、「企業全体のデジタル・トランスフォーメーションへの移行が加速し、CIOがそれぞれの企業のクラウド・ドリブン・アーキテクチャへの準備に注力していることから、案件の規模が顕著に増加し続けている」とのことです。
クラウドの成長がパンデミックが終わって緩やかになるという市場の懸念は、マイクロソフトが目にしている取引活動とは相反するものだとアイブズ氏は書いており、6月の四半期決算は 「堅調 」であるようです。マイクロソフトがインストールされたアプリケーションベースのクラウド化の進捗度合いは、まだ35%程度だと同氏は考えています。
同氏は、世界的に続く「デジタル・トランスフォーメーション」が1兆ドル規模の市場機会になると見ており、マイクロソフトはこのトレンドから「考えられているものより大きな利益」を得るだろうと見ています。
「マイクロソフトは依然として我々のお気に入りの大型クラウドプレイであり、同社のクラウド・トランスフォーメーション・ストーリーが市場でさらに評価されることで、株価は今後数四半期にわたって上昇していくと考えている」とアイブス氏は書き、「マイクロソフトの成長ストーリーは減速していない。」と明言しています。