最近、「エヌビディア分割」の検索クエリが増えており、ニーズの高まりを感じますので、株式分割に慣れていない方のために、エヌビディアの株式分割に関する情報をお届けします。
エヌビディアは、第1四半期の業績発表に合わせて、「投資家と従業員がよりアクセスしやすい 」株式にすることを意図して、1対4の株式分割の計画を明らかにしました。そして、そのために、6月3日（木）に開催された同社の2021年年次株主総会で、普通株式の授権株数を20億株から40億株に増やすことに対しての、株主の承認を得ることが条件となっていました。
票が集計され、6月7日の市場終了後に提出された規制当局への提出書類の中で、エヌビディアは、「当社の株主は、普通株式の授権株数を増やすための修正案を承認した」と発表しています。
この株式分割は、株式配当の形で行われます。6月21日時点で登録されている株主は、保有する株式1株につき、さらに3株の株式を受け取ることになります。株式は7月19日の市場終了後に分配され、新たに分割された株式は7月20日（火）の市場開始時に取引が開始されます。
既存の株主は、株式分割の効力が発生した時点で、追加の株式を受け取るために何もする必要はなく、直接、証券会社の口座に入金されます。なお、7月19日の市場終了後、すぐに新株が口座に反映されるとは限りません。証券会社によって内部処理が異なるため、投資家の口座に新株が反映されるまでに数日かかることもあります。
株式分割は対象となる事業の価値を変えるものではなく、単に多数の所有権に分割するものです。エヌビディアの株式は最近、約700ドルで取引されていますが、分割後は、株主は700ドルの価値のある1株を持つ代わりに、それぞれ175ドルの価値のある4株を所有することになります。