テスラ ビットコイン下落で減損損失の可能性

ビットコインの下落が止まりません。この記事を書いている日本時間5月24日朝の時点で33,000ドルを下回って取引されており、4月の52週の高値である64,000ドル以上から約49%下落しています。

テスラ(TSLA)は、2月上旬に提出した年次報告書で、当初15億ドルのポジションを開示しました。その頃、ビットコインは約38,000ドルの間で取引されていました。1月27日に行われたテスラの第4四半期のカンファレンスコール(当時、テスラはビットコインを保有しているとは言っていなかった)と、テスラの保有状況が初めて報告された2月8日の年次報告書提出の間のビットコインの平均価格は、約36,700ドルでした。

初期の段階では、テスラのビットコインのポジションは素晴らしい投資のように見え、テスラの持ち株が開示された後、暗号通貨の価格は急上昇しました。第1四半期の終わりには、同社の保有するビットコインは、わずかな売却を行っただけで25億ドルにまで膨れ上がりました。

しかし、暗号通貨による利益は売却時にのみ計上されます。テスラは、最初の購入で10億ドル以上の利益を得たにもかかわらず、売却による約1億ドルの利益を計上しただけでした。

ビットコインの価値は、保有している株式のように時価評価されません。企業が株式を保有している場合、四半期ごとの価値の変動は、損益計算書の費用または利益として認識されます。さらに、保有する暗号通貨の損失は、暗号資産の価値が損なわれるまで、つまり企業の貸借対照表上の帳簿価額を下回るまで計上されません。

平均価格に基づくと、テスラは第1四半期末時点で約42,000ビットコインを保有していたと考えられます。最近の価格変動により、同社は約1億2,500万ドルの減損損失を計上することになりそうです。

現在から6月末までにビットコインの価格が上昇しない限り、この損失は7月の四半期報告書で計上されることになります。テスラは7月22日に2020年第2四半期の業績を発表を予定しています。

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