レイモンド・ジェームズのアナリスト、アダム・ティンドル氏が、セキュリティソフトウェア企業であるパロアルトネットワークス(PANW)の格付けを「マーケットパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を400ドルと5月18日の終値から19%高い水準に設定しました。
今年に入ってから、ライバルのフォーティネット(FTNT)の株が35%上昇したのに比べて、パロアルトネットワークスの株価は5月18日の終値までで約5%下落していますが、ティンドル氏は、同社が 「健全な成長と収益性の向上の時期に入ることができる 」ことに自信を深めていると述べています。
同社がより大きな取引を行っていることや、セキュリティ専門家との会話から、同社のプラットフォームの機能性が向上していることがうかがえることをその理由にあげています。
また、同社がクラウドおよびAIセキュリティ事業のトラッキングストックを作成する計画を発表したことにも言及し、この動きが同社の株価の底上げになると考えています。
一方、RBCキャピタルのアナリストであるマシュー・ヘドバーグ氏は、アウトパフォームの評価と445ドルの目標価格を維持しています。
リサーチノートの中で、堅調な業績を期待しており、予想をわずかに上回る業績が得られる可能性があると述べ、高成長のクラウドおよびAI事業と耐久性のあるネットワーク事業により、セキュリティ支出を統合するための有利な立場を維持していると見ています。「最近のサイバーハックとコロナは、長期的な追い風」であり、米国連邦政府によるサイバーセキュリティへの支出の増加からのメリットがあると見ています。
パロアルトネットワークスは5月19日に四半期決算の報告を予定しています。