半導体に今こそ投資を!

シティ・リサーチ社のアナリスト、クリストファー・ダネリー氏が今こそ半導体株に投資すべきだと主張しています。

この6週間にわたり半導体株は下落しており、PHLX半導体指数(Sox)は10%下落していることを同氏は指摘しています。

ノートパソコンの販売台数の減少とスマートフォンの出荷台数の減少に加えて、いくつかの半導体企業が予想を下方修正したことが市場を不安にさせていると、同氏は5月17日のリサーチノートで書いています。

しかし、投資家は、これらのシグナルがすべての半導体メーカーにとってネガティブなものではないことを認識するべきだというのが同氏の考えです。

同氏がトップピックに挙げたのは、マイクロン・テクノロジー(MU)、NXPセミコンダクターズ(NXPI)、オン・セミコンダクター(ON)、テキサス・インスツルメンツ(TXN)といった銘柄です。

NXPセミコンダクター、オン・セミコンダクター、テキサス・インスツルメンツの3社は、自動車メーカーで使用されるチップを販売しており、継続的な供給不足から利益を得ることができると見ています。自動車メーカーは生産の縮小を余儀なくされ、できるだけ多くのチップを入手しようと奔走していますが、同氏は、自動車用半導体の不足は今年の下半期まで続くと予測しています。

同氏によると、自動車・産業用市場は、チップ市場全体の約24%を占めています。最も自社売上の中で比率が高いのはNXPセミコンダクターズで、第1四半期の売上の70%が自動車・産業用の売上によるものです。オン・セミコンダクター、テキサス・インスツルメンツは、それぞれ60%と58%でした。

ダネリー氏は、ノートブックの販売が減速しているにもかかわらず、パーソナルコンピュータ分野を格下げするのはまだ早いと書いています。パソコンは半導体市場の3分の1を占める大きな用途であり、下半期には、企業が従業員のためにPCを購入するエンタープライズPCの購入が増加すると予想しています。ノートPCの販売が減速しているという1つのデータだけでは、予想を変更する必要はないと主張しています。

マイクロン・テクノロジーは同氏が選んだ銘柄の中でも最も意見の分かれるところです。同氏は、メモリの需要が供給を上回る状態が続いている一方で在庫レベルは過去のものと同程度であると指摘し、メモリの価格も、4月には3月と比べて約25%上昇したことを推奨理由としています。この上昇幅は2017年以降で最大です。

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