グッゲンハイムのアナリストであるカレー・ベイカー氏は4月30日、ドラフトキングス(DKNG)を「買い」、目標株価75ドルでカバーを開始しました。
ドラフト・キングズは米国のデジタルスポーツエンターテインメント・ゲーム運営企業。主にスポーツ関連のギャンブルやゲームをオンラインおよび店舗で提供する。また、オンライン向けスポーツギャンブルやカジノのプラットフォーム用ソフトウェア、カジノゲーム製品を開発・販売し、同社ウェブサイトやアプリで提供する。本社所在地はボストン。
出所:YAHOO! JAPAN ファイナンス
ドラフトキングスは、デジタル・スポーツエンターテイメント、ゲーミング会社である。デイリーファンタジースポーツ(DFS)、スポーツベッティング、iGamingを楽しむ機会をユーザーに提供している。また、スポーツベッティング・プラットフォームやカジノゲーム・プラットフォーム、オンラインや店舗で行うスポーツブックのためのソフトウエアやカジノゲーミング製品の設計や開発も手掛ける。事業は、消費者直接取引(B2C)部門と企業間取引(B2B)の2つの部門を通じて展開している。収益の大部分は米国で生み出されている。
出所:マネックス証券銘柄スカウター
同氏は、ドラフトキングスがオンラインスポーツベッティングとオンラインカジノゲームの事業が成熟期に達したとき、長期的に北米で76億ドルから106億ドルの売上を達成できると予測しています。
同社は、米国の人口の75%が合法的にオンラインでスポーツに賭けることができ、30%がiGamingと呼ばれるオンラインカジノゲームをプレイできるようになることを成熟期と定義しています。
合法化への機運はほぼすべての州で高まっており(3州を除くすべての州で法案が提出されている)、州や議員への提案は非常にわかりやすいものになっているとベイカー氏は今の状況を分析。
オンラインスポーツベッティングとオンラインカジノゲームは、「消費者に人気のある商品であり、州の予算にとっては新たな税収源となる(特にコロナによって多くの州の予算が大きな打撃を受けている今の状況では)」と述べています。
特にドラフトキングスについては、強力なブランド力、独自のテクノロジー、市場でのトップシェアの地位、将来の成長を支える資金力などの競争力があることを指摘しています。
ドラフトキングスは2月にキャシー・ウッド氏が率いる2つのARKファンドに追加されたことで評判になりました。
同社の将来性を高く評価しているアナリストは、ベイカー氏やウッド氏だけではありません。ファクトセットに登録されている同社を担当している27人のアナリストのうち、18人が「買い」または同等の評価をしています。「売り」の評価をしているのは1人だけです。平均目標価格は72.96ドルとなっています。
ベイカー氏の推奨にもかかわらず、ドラフトキングスの株価は4月30日の終値で前日比-1.39%の56.66ドルとなっています。