あらゆる指標でストリートの予想を上回る好調な第1四半期の決算を発表したアマゾン(AMZN)に対し、アナリストからポジティブ評価が相次いでいます。
エバーコアISIのアナリストであるマーク・マハニー氏は、今回の決算について、「非常に強力なファンダメンタルズを備えたクリーンな業績であり、増収であり、厳しい環境にもかかわらず大きな減速もなく、過去最高の9%の営業利益率を達成した」と書いています。
2020年半ばに80%の高騰を記録したアマゾンの株価は、半年以上もレンジ相場で推移してきましたが、今回の決算は、アマゾンがコロナ禍の中で構造的に強くなっていることを証明するものであり、アマゾン株は再評価に値するとし、今後12ヶ月間で25%以上の上昇が可能であると主張しています。同氏は、「アウトパフォーム」の評価を繰り返し、目標株価を4,000ドルから4,500ドルに引き上げました。
モルガン・スタンレーのアナリスト、キース・ワイス氏は、「オーバーウェイト」の評価を維持する一方で、目標価格を4,200ドルから4,500ドルに引き上げています。
パンデミックの前後で食料品の数が増加していることや、国際的に強力なエンゲージメントを維持していることを指摘し、全体的なEコマースのトレンドは予想以上によく持ちこたえているとしています。
BofAグローバルリサーチ社のアナリストであるジャスティン・ポスト氏は、「買い」の評価を継続する一方で、目標株価を4,150ドルから4,360ドルに引き上げ、アマゾンを 「eコマースで所有すべき企業 」と評価しました。
好調な業績と見通しから、アマゾンの2021年の収益は「同業他社よりもよく持ちこたえる可能性がある」とし、さらにAWSの加速が「2021年の主要な株価ドライバーになるだろう」と述べています。規制面での圧力が弱まれば、株価は現在の目標値を超える可能性があると考えています。
Canaccord Genuity社のアナリストであるマイケル・グラハム氏は、リサーチノートの中で、アマゾン株にとっての大きな問題は、Eコマースでの利益が持続しても、今後の数四半期は好調だった前年同期と比べられるという難しい時期が続き、それを乗り越えることができるかどうかだと述べています。
ただ、過去6ヶ月間のS&Pのリターンがアマゾン株の約3倍であることから、「市場は潜在的な減速をすでに織り込んでいる可能性があり、ここから株価が動く余地がある」とも付け加えています。
同氏は、「買い」の評価を繰り返し、目標株価を4,100ドルから4,400ドルに引き上げています。