ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を提供するスナップ(SNAP)が好決算を発表、時間外取引で急騰しています。
写真・動画共有アプリのスナップの売上高は、前年同期比66%増の7億7,000万ドルで、ガイダンスレンジである7億2,000万~7億4,000万ドルを上回りました。
また、純損失は2億8,700万ドルとなりました。調整後のEBITDA(金利、税金、減価償却費および償却費控除前利益)ベースでは、200万ドルの損失となり、同社の予測である5,000万ドルから7,000万ドルの損失を大幅に上回る結果となりました。フリーキャッシュフローは1億3,100万ドルで、上場企業として初めて黒字となっています。
デイリーアクティブユーザー数は2億8,000万人で、前年同期比で22%増加。動画共有機能「スポットライト」や地図上でイベントの写真などを共有できる「マップ」といった新機能の追加が、利用者数の増加につながったそうです。
4~6月期の売上高8億2,000万ドルから8億4,000万ドルと予想。これまでのアナリストのコンセンサス予想は8億2,600万ドルでした。この予想レンジの中間値で計算すると、前年同期の4億5400万ドルから83%増となります。調整後のEBITDAについては、2,000万ドルの赤字から収支0のレンジで予想しています。
エバン・スピーゲルCEOは声明の中で、「2021年の幕開けとして、当四半期に過去3年間で最高の前年比売上高とデイリーアクティブユーザー数の増加率を達成し、公開企業としてのスナップの歴史で初めてフリーキャッシュフローを黒字化した」と述べています。
売上高や平均利用者数が市場予想を上回ったことを好感する買いが入り、スナップは4月22日の時間外取引で急騰。終値を6%上回る60ドル台半ばまで上昇する場面がありました。また同業他社も連れ高により上昇。ピンタレスト(PINS)+3%、ツィッター(TWTR)+2%と時間外で上昇しています。