S&P500のヘルスケア銘柄の中で、アナリストの平均目標株価を最も下回って取引されている5銘柄をバロンズが紹介しています。
会社名/ティッカー | 最近の株価 | 平均目標株価 | 上昇余地 |
ヴィアトリス / VTRS | $13.13 | $18.79 | 43.10% |
バーテックス・ファーマシューティカルズ / VRTX | 221.55 | 285.26 | 28.80 |
リジェネロン・ファーマシューティカルズ / REGN | 506.24 | 637.45 | 25.90 |
インサイト / INCY | 83.67 | 104.80 | 25.30 |
キャタレント / CTLT | 109.21 | 134.45 | 23.10 |
ヴィアトリス ( VTRS)
S&P500のヘルスケア銘柄の中で、平均目標価格を最も下回っているのは、昨年、ジェネリック医薬品メーカーのマイランとファイザーからのスピンオフで合併して設立されたヴィアトリスです。今年に入ってから30%下落したこの株の平均目標株価は18.79ドルで、直近の水準より43.1%高く設定されています。
ヴィアトリスは多くのアナリストから懐疑的に見られていますが、今月に入ってから目標株価が更新されたのは2件のみ。その間株価は7.5%下落しています。
バーテックス・ファーマシューティカルズ (VRTX)
長い間、投資家の寵児であったバーテックスは、昨年10月にパイプラインの重要な薬剤の試験結果が期待外れであったため、プログラムを中止することになり、人気が落ちました。
しかし、それ以降の引き下げは行き過ぎであり、投資家にとっては株式を保有するチャンスとなっています。株価は過去12カ月間で16.2%下落しています。
α1アンチトリプシン欠損症を対象とした薬剤の第2相試験の重要なデータが今年の第2四半期に予定されています。また、同社の主力製品である嚢胞性線維症のフランチャイズは引き続き好調です。
4月20日、同社は、CRISPR セラピューティクスと共同開発している実験的な遺伝子編集治療薬の売上利益の10%を追加で獲得するために、9億ドルを前払いし、規制当局の承認が得られればさらに2億ドルを支払うと発表しました。
リジェネロン・ファーマシューティカルズ (REGN)
同社は今年に入ってから4.4%上昇しています。投資家は、同社のトップセラーである湿潤性加齢黄斑変性症治療薬「Eylea」に対する競争圧力を警戒しています。しかし、アナリストたちは、リジェネロン社がサノフィ(SNY)と共同で販売している抗体治療薬「デュピクセント」の将来性に注目しています。
インサイト (INCY)
インサイトの株価の低迷は、同社の収益の大部分を占める希少疾患治療薬Jakafiの特許保護が2027年に切れるため、投資家が怖がっているのかもしれません。
しかし、同社には豊富なパイプラインがあります。ファクトセットに登録されている同社を担当している20人のアナリストのうち、半数が「オーバーウェイト」または「買い」と評価しています。
キャタレント / CTLT
医薬品メーカーへの製造委託などを行っているキャタレントは今年、Covid-19ワクチンメーカーの一部に薬瓶の充填能力を提供したことで注目され、今年に入ってから5.1%上昇しています。
Covid-19の需要は、キャタレントの事業の一部で大きな成長をもたらしています。投資家の中には、その成長が持続可能かを懸念する声もありますが、アナリストは持続可能だと考えています。この株をカバーし、ファクトセットに登録されているほとんどすべてのアナリストが、この株を「オーバーウェイト」または「買い」と評価しています(例外は2人だけ)。
*バーテックスとリジェネロンについてはこちらもご覧ください。「バーゲン価格で買えるキャシー・ウッド株3つ」