再生可能エネルギー銘柄は2020年に急騰しましたが、2021年はこれまでのところ苦戦しています。一部の企業で株価が妥当な水準を超えて上昇したため、見直しが入った格好ですが、一部のアナリストが自然エネルギーに再び注目し始めており、バイデン政権がクリーンエネルギープロジェクトへの補助金を計画していることも、この業界を後押しする可能性があります。
成長が見込まれながら、調整が入ったために大きく株価が下がってしまった再生可能エネルギー銘柄。これから再上昇が期待できる有望株を探すためにバロンズがファースト・トラスト・ナスダック・クリーン・エッジ・グリーン・エネルギー・インデックス上場投資信託(QCLN)の構成銘柄を調べて、スクリーニングをかけています。
「2020年に比べて今年の売上高が少なくとも20%以上伸びると見込まれる銘柄の中で、株価のパフォーマンスが悪いもの」というのがスクリーニングの基準で、選ばれたのは以下の5銘柄でした。
会社名/ティッカー | 株価 | 時価総額(B) | 株価の対前年同期比 | 2021年売上高予想伸び率 |
アレイ・テクノロジーズ / ARRY | $29.65 | $3.80 | -31.30% | 22.40% |
ジンコソーラー/JKS | $43.62 | $2.00 | -29.50% | 20.10% |
アジュール・パワー / AZRE | $29.66 | $1.40 | -27.30% | 23.80% |
サンノヴァ / NOVA | $35.53 | $3.80 | -21.30% | 40.80% |
サンラン / RUN | $55.58 | $11.30 | -19.90% | 49.10% |
アレイ・テクノロジーズ
アレイ・テクノロジーズは、太陽光発電プロジェクトで使用される地上設置システムのメーカーである。製品は、スチールサポート、電気モーター、ギアボックス、電子コントローラーの統合システムで、太陽に最適な向きを保つためにソーラーパネルを一日中動かす単軸トラッカーと呼ばれる、エネルギー生産量を増加させるものである。米国、オーストラリア、その他諸国で事業を展開するが、収益の大半を米国が占めている。
出所:マネックス証券銘柄スカウター
アレイは、太陽電池パネルが太陽を追跡し、一日中最適な位置に移動することを可能にする、実用規模のソーラープロジェクト用の機器を製造しています。同社の製品は、電力会社が州の義務化規定に対応するために、国内で太陽光発電の導入を増やしていることから、需要が高まっています。
ジンコソーラー・ホールディング
ジンコソーラー・ホールディングは、太陽光発電業界に従事する。垂直統合型の太陽光発電製品バリューチェーンを構築し、シリコンウエハーから太陽電池モジュールまでを製造している。太陽電池モジュールをJinkoSolarブランドで販売している。製品には、Swan、Tiger、Cheetahなどがある。地理的には、北米から収益の大半を得ている。
出所:マネックス証券銘柄スカウター
世界最大の太陽電池パネルメーカーである中国企業です。中国のパネルメーカーは世界市場を席巻していますが、恒常的な価格下落で収益性が悪化しており、政治的なリスクもあります。
アジュール・パワー・グローバル
アジュール・パワー・グローバルは、インドで太陽光発電の生産および販売を手掛ける。太陽光発電所の開発、建設、オーナーシップ、運用、維持管理、太陽光発電に取り組んでいる。インドの主要な中央および州政府の公益機関や事業者から収益を生み出している。
出所:マネックス証券銘柄スカウター
インドの企業で、太陽光発電所を開発・運営し、電力会社や商業施設に電力を販売しています。
サンノヴァ・エナジー・インターナショナル
サンノヴァ・エナジー・インターナショナルは、住宅向け太陽光システムおよびエネルギー貯蔵サービスを手掛ける。運営・保守、監視、修理・交換、設備更新、オンサイト電力最適化などのサービスを提供している。製品・サービスには、アドオンバッテリー、住宅太陽光プロテクション・プラン、新型太陽光バッテリー貯蔵など、さまざまな太陽光システムがある。
出所:マネックス証券銘柄スカウター
コロナ禍にもかかわらず、2020年に57%の顧客成長率を達成しています。
サンラン
サンランは、住宅向けにクリーン太陽エネルギーと貯蔵システムを良心的な価格で提供する。米国で、住宅用太陽光発電システムの設計、開発、導入、販売、リース、メインテナンスを手掛ける。また、太陽光発電のためのパネル、ラック、リードも販売している。太陽光エネルギーの供給は、主にリース・電力売買契約に基づいて行われる。
出所:マネックス証券銘柄スカウター
昨年Vivint Solarを買収したことで、市場の最大手となっています。
昨年10月に上場したアレイ・テクノロジーズを除けば、これらの銘柄はすべて2020年に2倍以上の株価上昇を記録しています。