3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比121ドル43セント(0.4%)安の3万1270ドル09セントで終えた。新型コロナウイルスのワクチン普及への期待から買いが先行したが、米長期金利の上昇でハイテク株への売りが膨らんだ。ナスダック総合株価指数が大幅安となるにつれ、ダウ平均も取引終了にかけて下げに転じた。
出所:日本経済新聞電子版 2021年3月4日 6:29
米長期金利は一時1.49%と前日終値から0.1%上昇した。米市場では「長期金利が再び急ピッチで上昇する可能性がある」(ナショナル・ホールディングスのアート・ホーガン氏)と警戒され、高PER(株価収益率)銘柄の相対的な割高感が意識された。
今日も手ひどくやられてしまいました。私が所有する米国株の時価総額は今年の最低額を更新しています。
前に書きましたとおり、こんな日は何にもしないのが一番なんですが、耐性がついてきたせいか、先週ほどのショックはありません。こんな時の次善の策は、今ではなく将来に視線を向けること。
BMOキャピタルマーケッツのチーフ投資ストラテジストであるブライアン・ベルスキー氏の主張が元気を与えてくれます。
同氏がYahoo Finance Liveで語ったのは
景気が回復しているのは、収益が上昇しているからであり、ファンダメンタルズは改善しているので、もちろん金利は上昇するだろう
ということ。
S&P500は、金利上昇期には14.2%の平均株価上昇率を記録していますが、金利低下期にはわずか6.4%の平均上昇率なんだそうです。
ベルスキー氏の調査では1990年以降に特定した7つの金利上昇サイクルのうち、利回りが「長期」上昇した期間では、S&P500は平均年率換算で約15%の価格上昇を記録したそうです。
我々の視点から見ると、金利の上昇は、債券市場が将来の経済成長を正しく予測し、インフレを先取りしていることを意味します。データを精査してみると、投資家は金利上昇を嫌悪するのではなく、歓迎すべきであることがわかります。
現時点では少数派の意見ではありますが、勇気づけられます。
金利上昇は怖くない!